中東情勢の緊迫化を受け、原油由来のナフサなど、原材料不足で食品パッケージの『色』を減らす作業が続いている。大手メーカーでは、カラーから2色刷りへの変更が始まり、福岡の企業でもパッケージの変更など、対応を迫られている。

“消える”生活の中の『色』

ナフサは、化学工業の原料として重要であり、特にプラスチック製品や合成繊維、医薬品の製造に使用され、多くの日常用品や包装材に利用されている。

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そのための原料の供給不足は、日常生活で慣れ親しんた幅広い商品からパッケージの『色』を奪い始めている。

スナック菓子大手のカルビーは、『ポテトチップス』や『かっぱえびせん』など14の主力商品について、カラー印刷パッケージをインク使用料の少ない“2色刷り”に変更すると発表し、今回の原油不足の影響の大きさを消費者に痛感させた。

カルビーは、商品の安定供給を最優先とした当面の対応だとしているが、その影響は、他の企業にも広がっている。

食品大手のカゴメは、主力商品の『カゴメトマトケチャップ』の一部商品について、パッケージのデザイン変更を発表。

変更後は、トマトのイラストを一部残した透明のパッケージとなり、店頭の商品を5月下旬頃から順次切り替えるとしている。

福岡で馴染みの『パン』も変更準備

見慣れた食品パッケージの相次ぐ変更。そうした動きは、福岡でもー。福岡・大野城市に本社を置く製パン会社『リョーユーパン』。

ナフサ原材料の直近の入手状況について聞くと、『現在、2025年並の使用量は確保しているが、超える分は対応できない。価格は30%以上上昇している』と回答。

更に、『カラーから白黒など、パッケージの変更』について尋ねると、「現時点では、使用インクの制限及び、商品デザインを入れる面積の縮小などで対応している。

更にひっ迫した場合は、2色刷りも視野に入れ、同じカテゴリーで数品の商品から随時、展開する』と担当者は説明した。

アメリカとイランの交渉は、事実上の進展がなく、ホルムズ海峡を巡る緊張は、再び高まりつつある。

政府はいまだ、公式には国民への節約協力などは呼び掛けていないが、ナフサ不足など、実際の企業活動には影響が出ており、今後、更に日常生活から見慣れた『色』が消えていくことも懸念されている。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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