新年度で生活環境が変わった人のなかには、1カ月が経ち、新たな生活に慣れてきたという人も多いのではないでしょうか。専門家は、この慣れてきた時期こそ防犯への意識を高める必要があると指摘します。

5月9日午前1時ごろ、仙台市若林区木ノ下3丁目で、路上を歩いていた20代の男性が後ろからきた男3人に腕で首を締められたうえに刃物で脅され、現金1万3000円が入った財布を奪われる事件がありました。

また、5月2日午前0時過ぎには、岩沼市栄町1丁目の路上で、帰宅途中だった20代の女性が突然、背後から歩いてきた男に「刺すぞ」などと脅され、スマートフォンを奪われました。

強盗事件が相次ぎ、いずれも警察が犯人の行方を追っています。

路上だけでなく、近年、住宅に押し入る強盗事件や侵入窃盗などが全国的に相次ぐなか、アイリスオーヤマが販売を始めたのは…。

窓が動くと反応し、大きな音が鳴る「リモコン付き窓用防犯アラーム」です。

防犯対策の重要性を認識しながらも、「工事や複雑な設定はハードルが高い」という人などに向けて開発したといいます。

アイリスオーヤマ広報部 今泉真紀さん
「老若男女どなたにも使用していただきたいが、非常に設置も簡単なので、まだ防犯対策を始められていない人、これから始めるという人に、ぜひ手に取ってほしい」

リモコン操作も可能で、室内から不審な人物などを確認した際は、手動で音を鳴らし、周囲に異変を伝えることができます。

宮城県警によりますと、住宅に侵入して金品などを盗む侵入窃盗は2015年から10年間で1000件以上減少しているものの、被害は後を絶ちません。

住宅や事業所に防犯カメラの設置などを手がけている仙台市青葉区の会社には、相談が増えているといいます。

LivsBrain 谷内智史社長
「防犯カメラの設置と、防犯のガラスフィルムの施工の相談の問い合わせが増えている」

こちらは需要が増えている「人感センサー」。

人が立ち入った際、スマートフォンに通知が来る仕組みになっていて、外出していても異変を察知することができます。

ただ、防犯グッズを持って安心するのではなく、いつでも使える状態にしておくなど、意識を高めておくことが重要だといいます。

LivsBrain 谷内智史社長
「もしかしたら誰かが常に様子を伺っている場合もある。帰り道を変えるのは有効です。どんな防犯グッズも何かがあったときのことを想定しているので、それを持つからといって犯罪を全て防げるわけではない。犯罪を防ぐには日々の意識・警戒心が一番です」

一方、近年減少傾向にありますが、油断してはいけないのが「ひったくり」です。

防犯に詳しい仙台大学 田中智仁教授
「場所の特徴としては、入りやすく見えにくい場所」

防犯に詳しい仙台大学の田中智仁教授です。

例に挙げたのは大通りから入った住宅街の狭い路地。店舗などがない場所では周囲の目が少なく、ひったくりや侵入窃盗など犯罪が起こりやすい条件がそろっているといいます。

防犯に詳しい仙台大学 田中智仁教授
「ひったくり犯はバイク等で後方から接近し、かばんをひったくるケースが多い。ひとつの対策として、かばんを道路側ではなく壁側に持つことが重要」

また、かばんを持つ際は、必ず手を添えるべきだといいます。

防犯に詳しい仙台大学 田中智仁教授
「身近に起こる犯罪ですので、件数が減ったからといって対策を怠ると、自分が被害に遭ってしまう可能性が出てくる。日ごろの備えが重要」

宮城県警は身近に起こりうる犯罪や、その手口を知っておくことが対策につながるといいます。

宮城県警生活安全企画課 玉山晶犯罪抑止指導官
「自分の身は自分で守るという心構えを持っていただいて、最新の犯罪手口とか情報を収集していただくとともに、危険な場所には近づかない、現金や貴重品は持ち歩かないとか、知らない人は安易に信用せずに警戒するとか、常に防犯を意識した行動をとっていただきたいと思います」

自分自身や大切な人が犯罪に巻き込まれるリスクを減らしていくために…。

グッズの活用や人の目が多い場所を歩くなど、複数の対策を重ねていくことが重要です。

仙台放送
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