中東情勢の影響で、ナフサを原料とする印刷用インクの供給が不安定だとして、大手菓子メーカーのカルビーは、ポテトチップスなど一部商品の包装をカラー印刷から白黒に変更すると発表しました。5月下旬から店頭で順次切り替えていき、当面の間、白黒のパッケージで対応する方針です。
アメリカによるイランへの軍事攻撃が始まって2カ月以上が経っても収束の道筋が見えない中東情勢、その影響は私たちの生活にも徐々に波及しています。
宮崎市に店舗を展開しているスーパー「ショッピングのだ」。今後、中東情勢による販売価格への影響を懸念しています。
(ショッピングのだ 野田勝社長)
「一段上のランクの値上げになるんじゃなかろうかといわれている。おそらく全ての品(価格が)上がってくると思う」
そう話す野田社長を悩ませているのが、資材の高騰です。食品用のトレ-やポリ袋などの資材は今後値上がりが予想され、今の価格の2倍になる見込みだということです。
(オカファーエニス豪アナウンサー)
「中東情勢を受けて、ショッピングのだではこれまで肉などをに使っていたこちらの容器をより価格の低いこちらに切り替える方針だということです」
(野田勝社長)
「柄物を使っていた。見栄えが良いように。それを淡色にしたりもしくは白一色にしたり。そうして何とか経費を抑える」
他にも、現在はパックで販売している魚や総菜などをばら売りにすることも検討しています。
また、弁当のフライなどを揚げるための食用油やガスも中東情勢の影響を受ける見込みだということです。食卓まで波及する影響に、買い物客からも不安の声が上がっています。
(買い物客)
「商売をしている。お食事処。商売をしている以上、値が上がっても買わざるを得ない。きつい」
「確かに高くはなっている。安いところ安いところを探して買いに行くしかない。どんどん物価も上がっていくと思う」
野田社長は中東情勢による物価高は、円安による輸入品の価格高騰や人手不足による人件費高騰などとも複雑に絡み、経営を圧迫していると話します。
(野田社長)
「当然、利益率としては落ちる。なんとか自助努力で売価にあまり反映されないよう、値上がりしないように頑張るつもり。どうしても若干の値上げは致し方ないのかな」
小売店の努力だけでは価格抑制ができなくなっている中東情勢による物価高は、私たちの生活にも影響を及ぼし始めています。
中東情勢を受け、宮崎県は5月8日から中小企業向けの融資制度を始めました。小売業やサービス業などで、原材料価格の高騰や人件費の増加により、月平均の営業利益率が前年同期比で5パーセント以上減少している企業などが対象です。
融資額は最大5000万円で返済期間は最長10年となっています。詳細は県のホームページで確認できます。