特集です。
きのう(5月12日)、18時台のニュースでお伝えした、世界最高峰のハンバーガーを再現するプロジェクトの後編です。
難航するプロジェクトに意外な展開が発生します。
今年、広島市内のキッチンで始まったひとつの挑戦。
【広島アンデルセン企画チーム 久保原由美さん】
「アンデルセンデンマーク店と連携して、デンマークの人気のハンバーガーショップ『ガソリングリル』を日本に招いて、ポップアップショップを期間限定オープンします」
彼らが挑戦するのは、6月に開催する「デンマークフェア」で、世界最高峰のハンバーガーを広島で再現するというプロジェクトです。
ハンバーガーを販売できるか、どうかはオーナーが広島に滞在する3日間のうちに品質を認めてもらえるかにかかっています。
フェアの成功をかけた運命の3日間が始まりました。
【ガソリングリル創業者 クラウス・ウィットラップ氏】
「NO、NO!」
【広島アンデルセン 料理長 中川幸二さん】
「混ぜちゃダメなの?Don’t touch?」
【クラウス氏】
「Don’t touch」
【中川さん】
「マジか!」
【中川さん】
「脂はこっちが25%。こっちはノー」
【クラウスさん】
「まだ肉が未完成なので、食べてもちょっと分からない」
【中川さん】
「もも肉がうま味はあるんですが、からまない。ハンバーガーのベースが出来ていない」
ハンバーガー作りは、2日目を迎えました。
最大の課題は、バーガーの基本のパテ。
初日の反省から、牛肉の部位を変えて、配合も工夫しました。
【クラウスさん】
「きのうよりはいい。こっちを楽しみにしています」
むね肉の「ブリスケ」や首の部分の「ネック」、あばら骨周辺の「ショートリブ」など、配合を変えたものをいくつも作りました。
さらに、脂の量も変えて、試していきます。
【クラウスさん】
「さっきの方がよかった。脂の多い方がいい」
何度試しても、目指す味にたどり着きません。
原因が分からないまま、時間だけが過ぎていきます。
【クラウスさん】
「もう1個、脂少な目を試してみましょう」
「脂ふつうをもう1回試していいですか?」
出口が見えない堂々巡り。
解決策が見つかりません。
原点に戻って、むね肉の「ブリスケ」と首の肉の「ネック」の配合を変えてみることにしましたが…。
【クラウスさん】
「ブリスケがいい」
【中川さん】
「ブリスケあるよ。ネックは使わない?」
【クラウスさん】
「使ってない。ガソリングリルでは」
【中川さん】
「え、ウソ!(使うのは)ブリスケ」
ネックの部分は、使ってないことが判明しました。
なんと、使う肉の部位が違っていたというまさかの展開。
デンマークのガソリングリルでは、確かに「ネック」って言ってたはず、なんですが…。
【中川さん】
「ブリスケとショートリブOK!」
【クラウスさん】
「OK!」
取り敢えず、課題は一歩前進。
しかし、完成したわけではありません。
残された時間は、明日1日だけです。
午後からは、新商品の審査会が行われます。
【中川さん】
Q:明日は勝負ですね?
A:そうですね。
ハンバーガー作り、最終日。
午後からは、新商品の最終審査会が開催されます。
ここで、完成しなければ、もう、あとがありません。
肉をひき直し、脂のバランスを調整して作ったパテ。
これで、OKが出なければ、バーガーの販売は、できません。
ついに、クラウスさんのOKが出ました。
(※クラウスさん&中川さん、グータッチ)
【中川さん】
Q:間に合いましたね。
A:(新商品審査会まで)何分前何時間前というくらい。よかったです。クラウスさんが納得してもらえたのが。それだけです」
完成から2時間半後に行われた、新商品審査会。
完成したばかりのハンバーガーが並びました。
会場には、プロジェクトに協力する生産者も招待されました。
脇さんの農園では、今回の企画ために、野菜を作ってもらう事になっています。
農園自慢の「落花生」で作られた「ピーナッツペースト」と「白ネギ」は、ハンバーガーの大切なポイントになっています。
サゴタニ牧場のバター。
デンマークのバターとの食材の違いを解決して、再現プロジェクトに、大きな役割を果たしました。
世界最高峰のハンバーガーが広島で再現されました。
【アンデルセン 松本真一 社長】
「ピクルスとオニオンとお肉とこの下は何?これがバター?」
ガソリングリルの味を再現したバターバーガー。
バターは、砂谷牧場の自慢の逸品です。
【サゴタニ牧農 久保宏輔 副社長】
「口の中で完成しますね。バターが最後に溶けていって」
Q:久保さんの思い通り?
思い通りです。
広島の食材がつまった「広島バーガー」。
今回、アンデルセンのオリジナル商品として作られました。
脇農園で生産した野菜が使われています。
【脇農園 脇大輔さん】
「あとからちょっとピーナッツペーストの味がする。おいしい。なくなってきたところにピーナッツの香りがふわっとくる」
デンマークフェアで販売するハンバーガーは、この2種類の他にも、ガソリングリルを代表する「オリジナルバーガー」。
レッドチェダーチーズを使った現地で、大人気の「チーズバーガー」の合わせて4種類です。
【広島アンデルセン 料理長 中川幸二さん】
Q:社長も決定らしいですよ。
よかったです。
【広島アンデルセン ベーカリー長 平岡憲治さん】
「(社長に)僕らの思いが伝わったので一発OKでした。
【広島アンデルセン 副店長 小島崇さん】
「まずは第1段階を終える事が出来てほっとしてます」
広島市内の厨房で始まった挑戦が実を結びました。
【アンデルセン 松本真一 社長】
「デンマークを手本にしている企業という事で、サゴタニさんや脇農園さんも入って頂いて、みなさんの思いが詰まったバーガーを今回紹介できるという事で、6月にお客様に楽しんでいただけるように準備していきたい」
世界最高峰のハンバーガーを広島で再現する。
熱い思いがこめられたバーガーは、デンマークと広島をつなぐ新たな食文化として、6月、広島に登場します。