名古屋土産の定番「カエルまんじゅう」。かわいらしい見た目とやさしい甘さで、年間100万個を売り上げる人気商品です。老舗・青柳総本家のこだわりや、手作業で生み出される表情の秘密に迫りました。
■カエルまんじゅうの魅力
名古屋駅の土産店で人気の「カエルまんじゅう こしあん」(6個入945円)は、平成元年に誕生しました。しっとりとした生地の中にはこしあんがたっぷり。

さらに、まんじゅうにクリームチーズ入りの生クリームを挟んだ「ケロトッツォ」(1個380円~)は、棋士の藤井聡太さんが対局後のおやつに選んだことでも話題になりました。

客:
「娘がまんじゅうが大好きなので“これは”と思い買いました」
別の客:
「適度に甘くて口当たりも良く、食べやすい」
製造するのは、名古屋市守山区の1879年創業の老舗菓子メーカー「青柳総本家」です。
青柳総本家の後藤社長:
「36年前、私が生まれた年にカエルまんじゅうも生まれました。ものすごく愛着があります」
■おいしさの秘密は白あん
特別に製造工程を見せてもらいました。工場には香ばしい香りが広がります。
まずは生地作りから。材料は卵、カラメル、はちみつ、国産小麦粉など。そして、おいしさの決め手が白あんです。
社長:
「白あんは、中に入れるだけでなく生地自体にも練り込んでいます」

生地に白あんを加えることで、中のこしあんとの相性が良くなり、食感や風味がなじみます。生地はほんのり薄オレンジ色に仕上がります。
続いて、北海道産小豆のこしあんを包み、形を整えます。型にくっつかないよう小麦粉を振ってカエルの形に成形。

ベルトコンベヤーで進みながら余分な粉をブラッシングし、水のミストをかけて約250℃でおよそ9分焼き上げます。
■手作業による“表情づくり”
焼き上がったカエルまんじゅうは、焼きムラがないか一つ一つ目視で確認。そして最後の工程が“表情づくり”です。
社長:
「年間100万個ですが、すべて手作業で行っています」

電気ゴテで目と口を焼き付け、わずかな力加減の違いでそれぞれ異なる表情に仕上がります。
社長:
「一つ一つ表情が違うのが魅力です」
丁寧に包装され、出荷されるカエルまんじゅう。

社長:
「名古屋の人たちにもっと愛されるように努力したい。そして全国でも手に取ってもらえたらうれしいです」
老舗の技と遊び心が詰まった一品は、これからも名古屋土産の定番として愛され続けていきます。
