住宅街を勢いよく走り抜けるクマの姿。

 5月8日午前0時ごろ、北海道オホーツク地方の湧別町で撮影されたドライブレコーダーの映像です。

 車の運転手が警察に通報しました。

 湧別町内の市街地で未明から朝にかけて、湧別高校の正門前など3か所でクマのふんが見つかっています。

 高校では部活動を中止し、警察がパトロールを強化しています。

 「えっ、本当だ! クマの足跡だ。だいぶ住んでますけど、こんなことなかった」

 「ちょっと離れた山の方では、よく出ると聞いているけれど」(湧別町民)

 町では、ふんの内容物や足跡の大きさから、親から独り立ちした同一の若い個体とみて警戒しています。

 同じオホーツク地方の興部町では、大きな体を揺らしながらカメラに近づいてくる巨大なクマが確認されました。

 冬眠明けとは思えないほど太っていて、大きな足には鋭い爪が見られます。

 5月2日に住宅近くの山林で撮影された映像で、別のカメラには木に背中をこすりつけたあと去っていく様子も映っていました。

 「体長が1.8~2メートル、体重が250~300キロあるのではないか」(撮影した 黒澤 徹也さん)

 4月にも悠々と歩く巨大なクマの姿が捉えられていました。

 撮影した黒澤徹也さんは20年にわたってクマの観察を続けていますが、ある異変を感じています。

 「今年は本当に太った個体が多く映るという印象です。すごく大きくて、尻も丸々と太っている。いったい何を食べているんだろう」(撮影した 黒澤 徹也さん)

 巨大なクマの出没が続いています。

 北海道北部の苫前町では4月に体長2.2メートル、体重330キロのクマが箱わなにかかり駆除されました。

 クマがなぜ、これほど巨大化するのでしょうか。

 生態に詳しい専門家に聞きました。

 「冬眠直前と比べると、3割ぐらい体重が減少するのが一般的。冬眠前には400キロを超えるような体重があってもおかしくない。家畜の餌用のトウモロコシを畑で大量に食べていた可能性が一番考えられる」(酪農学園大学 佐藤 喜和 教授)

 餌となる農作物を食べ太ったクマ。再び人里近くに現れる可能性はあるのでしょうか。

 「小さいクマに比べれば、大きいクマの方がたくさんの量を食べる。山の木の実よりも、クマにとってトウモロコシが魅力的である場合は畑に出てくるようになる」(佐藤教授)

 ごみの管理や電気柵など、クマを人里に寄せ付けない対策が重要です。

北海道文化放送
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