5月10日は母の日です。カーネーションやガーベラなど花の贈り物が定番ですが、重油や資材の不足など中東情勢の悪化の影響が直撃しています。
子供たちに手渡されるカーネーション。
一大産地・静岡県河津町では、お母さんへ感謝の思いを伝えてもらおうと毎年生産者が子供たちにプレゼントしています。
園児:
ママいつも仕事頑張ってくれているから、ぼくも幼稚園頑張る
園児:
いつもありがとう
うれしそうな表情を浮かべる子供たちですが、この「母の日」にも中東情勢が影を落としています。
スイートブロッサム・大村賀庸 代表取締役:
輸入のカーネーションが今年は入りづらい状況で、流通の少ない分、国産も含めて値段が上がっている
静岡市駿河区の生花店に並ぶ色とりどりのカーネーション。
しかし、カーネーションは輸入品が6割を占めるため、輸送コストの値上がりなどで仕入れ価格は2025年と比べて1.3倍に跳ね上がりました。
1本あたり280円だった花は、やむを得ず2026年は350円で販売しています。
包装資材も軒並み値上がりし、無料で行っていたラッピングサービスも4月から100円と有料にしました。
今後、さらなる値上げも懸念される海外産の花や包装資材。
こちらの生花店では、国産の花の取り扱いを増やしていくことも検討しています。
スイートブロッサム・大村賀庸 代表取締役:
こういったことがあることで、国内の生産地がもう少しスポットを浴び、お花をいろいろな方に楽しんでもらえるような展開を考えている
中東情勢悪化の影響は花を生産する農家にも広がっています。
浜松市中央区の松下園芸では、静岡県が生産量全国1位を誇るガーベラを栽培しています。
「希望」や「前向き」といった花言葉を持つガーベラ。
贈り物としても人気で、こちらの農家では母の日を前に収穫や出荷作業に追われていました。
ところが…。
松下園芸・松下直生 社長:
石油燃料の関連する資材の値上がり、仕入れ困難と温度を保つため加温機で重油を使うので、重油の値段が上がって生産費用がかかっている
寒さに弱いガーベラ。
ハウス内の温度を20℃に保つために使っている燃料が重油です。
こちらの農家では多いときは月に4万L使用しますが、中東情勢の影響を受け4月までに1Lあたり100円から130円に値上がりしたといいます。
また、海外から輸入している土や肥料、それに出荷に必要な梱包資材も輸送コストの高騰などから品不足が懸念されています。
松下園芸・松下直生 社長:
肥料が入ってこないとガーベラの生産を続けられない。今後、資材が入ってこないというのが本当に生産者としては不安
年に一度、お母さんに感謝の気持ちを伝える大切な日にも押し寄せる中東情勢悪化の波。
その広がりは収まる気配がありません。