「永田やだ~、永田やだ~」と繰り返されるフレーズで知られるCMが印象的な永田や佛壇店。創業100年以上の老舗は、伝統の仏壇づくりを守りながら、住宅事情や供養の変化に対応しつつ、新規事業にも挑戦を続けています。
■永田や佛壇店の懐かしいCM
まずは街で、懐かしのご当地CMについて聞きました。
街の人:
「“永田やだ~、永田やだ~”って、何十年たっても覚えている。インパクトがあった」

多くの人が口にしたのが、この永田や佛壇店のCM。 現在の取り組みを知るために、岡崎総本店を訪ねました。
4代目の永田浩三社長:
「当時、父親が仏壇店として初めてCMを打ちたいと考えました。どうせならインパクトのあるフレーズで社名を覚えてもらいたいと」
お経をもじった演出は、当初、懇意にしている寺院からお叱りを受けたといいます。

社長:
「お経はありがたいもの。それをCMに使うとは何事かと。ただ、永田やを広めるためと、何とかご容赦いただいた」
■高級仏壇から手元供養のアクセサリーまで
永田や佛壇店は1901年、仏師でもあった曽祖父の永田房次郎氏が創業。戦後に事業を拡大し、現在は知立や豊田など三河地方を中心に16店舗を展開しています。伝統工芸品「三河仏壇」の普及にも力を入れています。

お仏壇は寺院の内陣を模して精巧に作られる“家の中の小さなお寺”。中には、2000万円を超えるものもあります。
社長:
「金の価格が高騰しているので、製造原価も上がっていて大変です」

彫刻や漆など複数の職人の手を経るため、完成まで長いと2年かかることもあります。
一方で、和室を作らないなど住宅事情の変化を受け、現代の住まいに合わせた小型仏壇(約5~50万円)も充実。 さらに、墓じまいなど供養の多様化に対応し、手元供養のアクセサリーも増えています。

遺骨を身につける「カロートペンダント」(8000円~)やペット供養の「かつおだし風味のお線香」(825円)や「ドッグビスケット キャンドル」(825円)。

唐揚げやうな重を模した「故人の好物シリーズ」(825円)など、ユニークな商品も展開しています。
■新業態は布団のコインランドリー
創業126年の老舗仏壇店が新たに挑戦しているのが、布団のコインランドリー「フトン巻きのジロー」です。

社長:
「敷布団を洗えるサービス。下着は毎日洗うのに、汗をかく布団は洗わないですよね」
スタッフが常駐しているので、初めての人でも安心して利用することができます。

現在は名古屋市守山区などで4店舗を展開し、フランチャイズとして拡大しています。 料金は、洗濯は1000円~、乾燥・仕上げは700円~です。
社長:
「日本人古来の感謝する気持ちを大切に、さまざまなサービスを今後も提供していきたい」
記憶に残るCMで知られる老舗企業は、時代のニーズを捉え、いまも進化を続けています。
