「ハンタウイルス」の集団感染が疑われているクルーズ船が向かうカナリア諸島を緊急取材です。

また、新たな感染疑いが報じられました。

ロイター通信などによりますと、オランダの保健省はオランダの航空会社「KLMオランダ航空」の客室乗務員の女性が、ハンタウイルス感染症の疑いでアムステルダム市内の病院に入院したと発表。

この女性は南アフリカのヨハネスブルクでハンタウイルスの感染が確認され、死亡したオランダ人女性と接触があったということで、“ヒトからヒトへの感染が起きた可能性”があります。

そして、すでに下船していた乗客が帰国後、自分の国で感染が明らかになったケースも新たに判明しました。

現在、死者3人を含む8人がハンタウイルスの感染、もしくは感染の疑いがあるとされるクルーズ船の乗員・乗客。

カーボベルデの港で姿が捉えられていた防護服の人々。

現地時間の6日、感染の症状が出ているなどした3人が船から緊急退避され、うち2人はオランダに到着し、現在治療を受けているといいます。

一方、日本人乗客1人を含む約150人が依然、残されたままの「MVホンディウス号」。

ハンタウイルスの集団感染が疑われる中、現地時間の6日、停泊していたカーボベルデ沖から約1600km離れたスペイン領のカナリア諸島に向け移動を開始しました。

到着までに要する時間は3日から4日。

船に残る乗員・乗客は全員無症状だといいますが、運航会社によると医療スタッフ3人を新たに同行させたとしています。

こうした中、このクルーズ船についてヨーロッパ疾病予防管理センターは、「感染経路について、一部の乗客が乗船前にアルゼンチンでウイルスにさらされた後、船内で他の乗客・乗員に広がった可能性があると考えられる」としています。

指摘されたのは“ヒト-ヒト感染”の可能性。

船内は閉鎖された環境で、乗船していた全ての人を濃厚接触者としてみるとする一方、適切な感染防止対策が取られれば、大規模な感染拡大につながる可能性は低いとも言及しています。

そして、これからの不安。
注目が寄せられるのはクルーズ船の到着予定地、スペイン領のカナリア諸島です。

スペイン政府は、カナリア諸島のテネリフェ島で船を受け入れ、乗員・乗客の検査を行うとしましたが、自治州知事側は情報共有が不十分として、これに反対。

カナリア諸島自治州知事:
連絡はない。貢献しうる自治体を排除するのは看過できない。まだ(スペイン政府とWHOの)合意について何も知らされていない。

東京都の総面積とおよそ同じ広さを持ち、人口は96万人ほどで、カナリア諸島屈指のリゾート地としても知られるテネリフェ島。

日本時間の7日、FNNの取材班がクルーズ船が到着予定のこの島を訪れると、朝の地元紙の一面には大きくこの件が報じられていました。

さらに、「イット!」が日本で暮らしたことのある島民にも話を聞くと「カナリアの人は日本の人と同じくらいまでしか情報を聞いていない。もっと説明してほしい。心配になる。ハンタウイルスがコロナみたいなパンデミックになったら大心配」と話しました。