親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる慈恵病院の『こうのとりのゆりかご』、
5月10日で開設19年を迎えます。これを前に7日開かれた会見で慈恵病院の蓮田理事長は前の年度と比べ預け入れが減ったことを明らかにしました。
2007年5月10日、国内で最初に設置された赤ちゃんポスト、慈恵病院の『こうのとりのゆりかご』。2024年度までに193人の預け入れが明らかになっています
【慈恵病院 蓮田健理事長】
「2024年度に比べ減った。東京の賛育会病院の赤ちゃんポストが始まったことによるものではないかと思う」
昨年度の預け入れが前の年度より減ったことについて慈恵病院の蓮田 健理事長は、
去年3月末に東京の賛育会病院が取り組みを始めたことが理由として考えられる、としました。
また蓮田理事長は、預け入れに来た人のうち、居住地が分かったケースでは東日本からの預け入れはなく、多くが西日本からだったと明かし、現在、大阪・泉佐野市が
自治体主導で取り組む方針である状況にも触れた上で次のように述べました。
【慈恵病院 蓮田健理事長】
「東京や大阪の赤ちゃんポストが定着し始めたときに『これならうちでもやれる』という病院や自治体が手を上げて、例えば仙台でもできる、とか少しずつ広がっていくイメージ(が理想)」
蓮田理事長は「出産直後の母子による長距離移動のリスク軽減につながる傾向は歓迎したい」とする一方、預け入れられた後の赤ちゃんの成育環境については「早い段階で家庭的な環境で育ってほしい」と語り、早期の特別養子縁組を求める考えを示しました。
昨年度のゆりかごへの預け入れ件数などについては5月末に開かれる熊本市の協議会で発表される予定です。