力強く、バチを叩きつけ…素早く、弦を弾く。
発祥の地・青森県で開かれた、津軽三味線の世界大会。
世界一を目指して…三味線に情熱を注ぐ、姉妹の挑戦を追いました。
仙台市泉区の福士あみなさん(15)、奏さん(19)姉妹です。
西ノ入菜月アナウンサー
「(トロフィーなど)この量は私、初めて拝見しまして。すごい」
2人合わせて、50以上の賞を獲得してきたのは、「津軽三味線」です。
仙台放送では3年前にも、2人を取材していました。
妹・あみなさん(当時12)
「美しい音を聞かせていきたい」
姉・奏さん(当時16)
「日本の素晴らしい文化や、こんなものがあるというのを、周りの世界とかに知らしめたい」
母・まり子さんの影響で始めた津軽三味線。2人の輝かしい成績の裏には周囲の支えがあったといいます。
母・まり子さん
「大会はなかったけどコロナの時期、町内会が弾く舞台をくれたから、それに向けて練習する。人から見られるっていうので練習するので、腕を落とさずにきた。チャンスをくださったここ、2人だけでは成り立たなかった」
西ノ入菜月アナウンサー
「三味線の他にギターとピアノも…」
姉・奏さん(19)
「高校の時に軽音楽部でギターをやっていた」
妹・あみなさん(15)
「三味線で激しい音を弾く前に、ウォーミングアップとして指慣らしの時にピアノを弾いたり。リズム感も鍛えられる」
姉・奏さん
「音感が鍛えられます」
2人は月に1回、三絃小田島流家元二代目・小田島徳旺さんのもとで教わっています。
全国で津軽三味線を指導し、多くの奏者を育ててきました。
この日2人は、1週間後に迫った世界大会に向け、練習に励んでいました。狙うは最も上位の階級「個人A級」での初優勝です。
三絃小田島流家元 小田島徳旺さん
「技術は2人とも申し分ない。津軽民謡から元々生まれた楽器、民謡がどれだけ心に入っているかが、世界大会の一番上のクラスになると、かなり重要視される」
妹・あみなさん
「優勝を目標に頑張りつつ、自分らしさ、音色を大事にして挑みたい。(姉の)奏には自分の満足いくような演奏をしてほしい」
姉・奏さん
「世界大会という名前にひるまず、リラックスした状態で楽しみ演奏できたら」
西ノ入菜月アナウンサー
「いよいよ世界大会当日がやってきました。国内外のトップ奏者が集う個人A級に出場する福士姉妹。優勝なるでしょうか」
支えてくれた人たちへの思いも胸に。
まずは姉・奏さんの挑戦です。持ち味の力強い演奏を響かせましたが、ミスが出てしまいます。
妹・あみなさんの出番がやってきました。
課題としてきたのは力強さ。この日は安定したリズムで強い音を響かせました。
果たして、結果は…。
「個人A級、第5位。福士あみなさん」
妹・あみなさん、5位入賞を果たしましたが優勝には届かず…。
姉・奏さんは、入賞とはなりませんでした。
姉・奏さん
「三味線の良さを広めるために力をつけて、練習をたくさんして、大会でいっぱい賞を獲得していきたい」
妹・あみなさん
「自分の出せる限りの実力だったので、これがその結果なんだなって真摯に受け止めて、次の大会につなげていきたい。(姉・奏さんと)もっと一緒に頑張りたい」
世界一を目指して…これからも2人は、音を奏で続けます。