10年前の熊本地震について学ぶイベントが阿蘇郡南阿蘇村で行われ、参加者は地震で大きくずれ動いた活断層の痕跡を見て回りました。

【熊本大学・鳥井真之特任准教授】
「活断層が地形に、私たちの生活に影響を与えたのかということを科学的な視点からも見てもらいたいのが今回のイベントの趣旨です」

科学を身近に感じてもらおうと熊本大学などが毎年開いている「くまもとサイエンスカフェ」。

5月2日は、発生から10年となる熊本地震をテーマにしたイベントがあり、およそ30人が参加しました。

一行はまず白川の上流に国が建設した阿蘇立野ダムを訪れました。

【熊本河川国道事務所の職員】
「洪水時のみ水を貯留するダムで、こういったダムを流水型ダムといいます」

国交省の協力の下、普段は立ち入ることができないダムの上流部、立野峡谷へ向かいました。ここには熊本地震の痕跡が残っています。

【熊本大学・鳥井真之特任准教授】
「熊本地震の時に目の前の崖が右側に飛び出してきた。川側に」

立野峡谷は熊本地震を起こした布田川断層が横切るように走っていて、現場の崖が80センチから1メートル横にずれたといいます。

【参加者】
「自然の力ってすごい!あんな岩盤を動かすなんて誰もできない」
「こんなにはっきりずれが見えるのは初めて」

また、これまでの研究で布田川断層は2000年に一度、大きな地震を起こしていて、現場の崖には、2000年前、4000年前にも同じように右にずれ動いた痕跡が残っています。

活断層が同じ場所で動くことを示す貴重な資料だといいます。

【参加した小学生】
「断層が2000年とか4000年前に起きた地震でも右にずれているのが不思議でおもしろかった」

このほか参加者は、南阿蘇村が震災遺構として保存・展示している地震によって右に横ずれした村道なども見学。

災害への備えについて改めて考えるきっかけになったようでした。

【熊本大学・鳥井真之特任准教授】
「活断層の位置を知ることはとても重要で、そこでどんなことが起こるかということも見てもらって、これから先、私たちがどうそこで暮らしていくのかということのヒントとしてぜひ使ってもらえれば役に立つのではないか」

テレビ熊本
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