利根川から突き落とし…殺害容疑で逮捕
11月5日、身柄を検察に送られたこの男は、殺人の疑いで逮捕された高山尚紀容疑者(51)。
今年8月、埼玉・行田市の橋の上から、警備員の新井治雄さん(46)を利根川に落とし、殺害した疑いが持たれている。
高山容疑者は高さ1メートルほどの欄干がある橋の上から、新井さんを約14メートル下の利根川に突き落としたとみられている。
新井さんの遺体は現場から約300メートル下流の中州で見つかった。
死因は溺死だが、頭や体に複数の傷があったという。
事件当日は飲食店の支払いでトラブルに
高山容疑者と新井さんは飲み仲間で、事件当日も熊谷市内の焼肉店で一緒に酒を飲んでいたが、支払いの際に口論になっていた。
高山容疑者は自ら車を運転して、新井さんを橋まで連れて行き、犯行後には救助することなく一人で、知人らがいる店に戻っている。
このとき、新井さんについて「新井さんは1人で歩いて帰った」と説明したという。
FNNの取材に、新井さんの兄は無念の思いを語っている。
新井さんの兄：
やっぱり悔しいですよね。まだ若いですからね。仕事もなんとか順調にうまく乗ってきたところで…同じけんかでも口げんかとかちょっとした殴り合いで済めばよかったのかなと。ひどい話ですよね
「殺意はなかった」男は容疑を一部否認
警察は当初、事件事故の両面で捜査していたが、新井さんの当日の行動などを調べたところ、高山容疑者の存在が浮上したという。
埼玉県警行田署 新井ひろみ署長：
事件事故両面の可能性を考えて捜査を進めた結果、殺人事件と断定し、高山尚紀51歳を殺人事件の被疑者として通常逮捕しました
高山容疑者は調べに対し「橋から転落はさせたが殺意はなかった」などと話し、容疑を一部否認している。警察は当時の状況を詳しく調べている。
（「イット！」11月5日放送）
