人口196万人の中枢、札幌市役所。そこに忍び寄るのが築50年以上がたち進む老朽化です。

 改修や建て替えが課題ですが、立ちはだかるのが。

 「建設費がどこまで突き抜けて上がるのか。待つべきか、すぐやるべきか?」(市役所本庁舎あり方検討会 石橋 達勇 座長)

 建設費の高騰が重くのしかかります。起死回生の策はあるのでしょうか?

 「商業施設などとの複合化も」(札幌市 秋元 克広 市長)

 市役所と商業施設が合体?

 札幌市民は。

 「建て替えるしかない。市役所がなかったら困る」

 「修繕できるものなら、お金も大変なので」

 「観光客も行くような施設にするといい」(いずれも札幌市民)

 未来の市役所とは?

 札幌五輪の前年の1971年に完成した札幌市役所本庁舎。

 当時は札幌市で一番高い建物でした。

 55年がたち、改修や建て替えの問題が持ち上がっています。

 本庁舎の3階、保健福祉局を訪ねてみると感じたのが狭さでした。

 「建設当時から人口が増え仕事の内容も多岐にわたり、職員数が増加した。通路も狭くなり、書類もたくさんある状況」(札幌市まちづくり政策局 石井 健 政策推進担当課長)

 今の市役所ができた当時、札幌市の人口は約105万人。

 現在は約196万人と倍近くに増えています。

 また、市の一般職員の数も1000人あまり増加しています。

 「すれ違うのも難しかったりする。新庁舎になれば仕事の効率は上がると思う」

 「かなり狭いと思う。広い方が気持ちよく仕事ができる」(いずれも札幌市職員)

 手狭になった本庁舎には入りきらない部署もあり、周辺の5つのビルに間借りしています。

 そのための賃料は年間約5億8000万円に上ります。

 19階は市長の会見などが行われるフロアです。

 ここで目についたのは水漏れの跡です。

 「雨水だと思う。設備更新ができていない状況で、設備のトラブルはかなりの件数に上る。大きなものではトイレが使えないケースも」(石井課長)

 排水管の破損による漏水など、給排水設備のトラブルが3年間で300件ほど報告されているといいます。

 さらに深刻なのが災害への備えです。

 専門家からは震度6強の地震で建物に被害が生じ、防災拠点としての対応が遅れる可能性が指摘されています。

 札幌市は改修や建て替えなどの議論を進めていますが、そこに立ちはだかるのが。

 「工事費が高騰している。札幌市の財政的にも先行きが厳しい」(石井課長)

 さらに、どのようにして市民の理解を得るかも課題だといいます。

 「市役所の建物自体が、なかなか市民が訪れる場所ではない。市民に何をやっている場所なのか、その場所を建て替える必要があるのか理解を得にくい」(石井課長)

 市民がさまざまな手続きなどで訪れる機会が多い区役所と違い、市役所は接点が少なく理解が得られにくいというのです。

 秋元克広札幌市長は。

 「例えば商業施設との複合化など、資金調達についてさまざまな手法を幅広く検討する必要がある」(札幌市 秋元克広市長)

 民間施設との複合化など、費用圧縮のためさまざまな手法を検討するとしています。

 196万都市中枢の将来像はどうなるのでしょうか。

北海道文化放送
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