「ヘビのしっぽはここから先です。ここからここまでだけ。あとここから全部、ヘビの胴体です」(鈴木達也容疑者)
アオダイショウを手にヘビの生態を説明する飼育員。
レッサーパンダやカバも担当し、テレビの取材も受けていました。
逮捕前、警察から任意の事情聴取を受けていた旭山動物園の職員、鈴木達也容疑者の供述が、事態を一変させました。
「妻の遺体を動物園の焼却炉に遺棄して数時間にわたって燃やした」(鈴木容疑者)
警察は4月24日、鈴木容疑者の供述を基に、動物園で現場検証を始めました。
警察によりますと妻の由衣さんは3月下旬までは連絡が取れていましたが、これ以降、勤務もしておらず、行方が分からなくなりました。
事件の発覚のきっかけとなったのが、由衣さんの家族からの行方不明届でした。
行方不明届を受けた警察が4月23日、鈴木容疑者から任意で聴取したところ、「妻の遺体を焼却炉に遺棄した」と供述しました。
「男性職員の自宅の前に白い防護服を来た捜査員が集まっています」(東木場記者)
警察は鈴木容疑者の自宅を4日間にわたって家宅捜索しました。
そして、4月30日…
「旭山動物園の夏営業の開園を前に大きな動きがありました」(吉村記者)
警察は死体損壊の疑いで鈴木容疑者を逮捕しました。
逮捕の決め手となったのは供述を裏付ける物証でした。
供述を受けて行った焼却炉の捜索で人体の一部を発見し、由衣さんの遺体と確認されました。
調べに対し鈴木容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
旭山動物園の開園前日の急展開。
2人と交流があった近所の人は逮捕前、違和感を覚えていたといいます。
「『母さん(奥さん)どうしたの?』って聞いたら、『東京行った』って」(近くに住む人)
「今思えば、ごはん持って行った時に犬も出てこないし、私の顔も見なかった」(近くに住む人)
「犬の声、ほえている声は聞こえました。3月ごろまでだと思うが、急に聞こえなくなった」(近所の人)
住民は事件後とみられる時期に鈴木容疑者と会話し、変化も感じていました。
「ちょっと横向いてお寿司を受け取ったなど、後々考えると今までとは違う態度だったね」(近所の人)
「あまり私の顔を直視しないで横見て、『あんた嘘ついてるでしょ?東京入院しているんでしょ?』横見て、『いや入院してないよ』こんな感じだった」(近所の人)
旭山動物園ではヘビなどのは虫類のほか、カバやキリン、レッサーパンダなども担当していた鈴木容疑者。
鈴木容疑者が動物園で働く様子を知る人は…。
「動物園のお客さんの質問にも気さくに答えてくれる飼育員さんだったのに。こんな恐ろしい事件をおこしたなんて信じられません。悲しいですね。言葉も出ません」(鈴木容疑者を知る人)
鈴木容疑者は「営業時間外の夜間に遺棄した」と話していて、動物園の営業時間外の3月31日深夜、車で遺体を運び込んだ可能性があるということです。
警察は、遺体を運ぶ際に使ったとみられる車3台を押収し、調べています。
「残らないよう、燃やし尽くしてやる」などと妻を脅していた鈴木容疑者。
由衣さんの殺害もほのめかしていて、警察は殺人容疑での立件も視野に慎重に調べています。