岩手県大槌町で発生した山林火災の影響で休校していた町内の全ての学校が5月1日に9日ぶりに再開しました。
横断幕で消火活動への感謝を伝える学校もあります。
大槌町の山林火災は4月22日に2カ所で発生し、その翌日から町内の学校は全て休校していました。
町の避難指示は全て4月30日までに解除されていて、5月1日朝、小中一貫校の吉里吉里学園と大槌学園、それに大槌高校が再開しました。
68人が通う吉里吉里学園小学部では約半数の児童が避難していたということです。
校舎には9日ぶりに登校した児童たちの元気な声が響いていました。
児童は「久しぶりに(友達に)会えてうれしかった。勉強とかいっぱい学びたい」「自分の家が燃えるかなと心配だったけど、消防団と消防士の方が何時間も頑張って火を消してくれてありがとうという気持ちで来た」と話していました。
学校では運動会が1週間延期されました。
1日は、5月23日の本番に向け、4年生から6年生までの児童が踊りの練習に励んでいました。
学校によりますと、自宅の近くまで火が迫ったり、避難生活が続いたりしてストレスを抱えている児童も多いということです。
吉里吉里学園小学部 阿部光浩校長
「子どもたちの心のケアというところを最大のポイントとして、教育活動を進めていかなければならない」
学校では今後、児童へのアンケートを活用しながら心のケアを続けることにしています。
一方、大槌学園では消火活動への感謝を伝える活動もありました。
校舎のテラスに掲げられているのは「たくさんの支援と応援に感謝します」という横断幕です。
4月30日、教職員が学校にあった布にマジックペンで書いたということです。
山林火災では一時、大槌学園の校舎の裏手まで火の手が迫りましたが、消防の懸命な活動で延焼を免れました。
生徒からは「(校舎が)燃えるんじゃないかなと思っていたので安心した。役に立てるようなことを今度は私たちがしたい」との声か聞かれました。
大槌学園 安部広一学園長
「学園を守ってくれて、大槌町を守ってくれてありがとうございましたという気持ちでいっぱい」
大槌学園では今後、児童や生徒からも感謝の気持ちを伝える取り組みを行う予定です。