アロマや食品などに使われる、バニラの花。バニラは主に亜熱帯で育つ作物で、日本では冬の寒さなどで栽培するのが難しいとされています。こうした中、新富町では4年前からこのバニラをハウス栽培、今年初めて花をつけました。
国内ではほとんど栽培されていないバニラ。関係者は県の特産品にしようと、今後の取り組みに期待を寄せています。
バニラの栽培は、東京に本社を置く香料メーカーの小川香料と、子会社のみやざき新富ファームが、新富町三納代の農業用ハウス約40アールで試験的に行っているものです。
4年前に定植した約7000株のバニラが、4月圃場全体で開花しました。1日は開花を記念してセレモニーが開かれ、河野知事や生産者など関係者約40人が出席。自家受粉できないバニラの花の受粉作業が行われました。
みやざき新富ファームによりますと、国内で消費されるバニラの香料はほとんどが外国産で、国内産を流通させることができれば供給の安定化につながるということです。
(みやざき新富ファーム 鈴木一厳 代表取締役)
「宮崎県をバニラの産地にしていくというところに価値がある。茶色いバニラビーンズとして、(年間)1500kgを目標に栽培管理をしていくのが当面の目標」
バニラは開花したあと豆が実るまでに約9カ月かかります。そのあとさらに半年以上かけて発酵や乾燥、熟成などの行程を経て香りを抽出します。今回豆がうまく実れば、香料となるのは再来年、2028年の3月ごろだということです。