アメリカのトランプ大統領を脅迫した罪で起訴されたFBI(連邦捜査局)のコミー元長官が29日、バージニア州の連邦地裁に初出廷しました。
FBIのコミー元長官は2025年、SNSに数字の「86 47」の形に並べられた貝殻の写真を投稿し、「86」が排除、「47」が第47代大統領であるトランプ大統領を示すことから、司法省は28日、大統領に危害を加える意図があったとして、脅迫の罪で起訴していました。
トランプ大統領は29日、記者団に「実際命が危険にさらされたと思ったか」と聞かれると、「おそらくそうだ。状況を見るとそうだ」と答えました。
また、「86」の意味について問われると、「犯罪について少しでも知っているなら、『86』がマフィアの隠語で『殺せ』だと知っているはずだ」と持論を展開しました。
司法省は「86 47」はトランプ大統領に危害を加える意図を表しているとしていますが、共和党支持者からも起訴が取り下げられる可能性が指摘されています。
理由として、「86」は飲食業界で「捨てる」、「客にサービスを提供しない」、「出禁」、「品切れ」など、「殺害」以外の意味があり、表現の自由が憲法で保障されていることが挙げられています。
また、写真の投稿から1年近くたち、大統領にただちに危険が及ぶと認識されていなかったことも起訴取り下げの理由になるとみられています。
さらに、貝殻自体がコミー元長官が並べたものなのかなど、ほかの証拠が一切示されていないことが挙げられています。
そのほか、この数字を投稿したすべての人が同様に罰せられるのか疑問も多く、トランプ大統領が「政敵」であるコミー元長官を狙い撃ちしたとの見方が広がっています。
コミー元長官は29日に初出廷し、弁護側は、コミー氏への報復的な起訴だとして争う意向を示しました。
次回の審理で、罪状認否が行われる予定です。