長引く中東情勢の影響で原料不足が続き、各地で指定ごみ袋が品薄になっている。
自治体は買いだめの自制を呼びかけるとともに、代替袋の使用容認など柔軟な対応を進めている。
市の指定ごみ袋が品薄に…
27日、取材班が訪れたのは、千葉・市原市のスーパーマーケット。
商品棚の一部にスペースがあり、担当スタッフが商品の補充にあたっていた。

ーーこれは何ですか?
T☆MART・鶴岡里司さん:
市原市の指定ごみ(袋)になります。入荷が滞ってしまって、きょうこれが出せるものが最後になります。
中東情勢への不安などから、この店舗では4日ほど前から市の指定ごみ袋が品薄状態になっていて、ひと家族2点までの購入制限を行っている。
T☆MART・鶴岡里司さん:
レジに入ることもたまにあるんですが、皆さん必ずごみ袋1つなり2つなり持ってレジに並んでますね。

ひと袋あたりの価格が割安な45リットル50枚入りは品薄が続いているが、30リットル10枚入りの指定ごみ袋は、在庫にまだ余裕があるという。
スーパーの客:
ちょっと買おうかなと思ったら、棚にほとんどない状況なんでね。
こうした事態を受けて、市原市は「指定ごみ袋は例年と同程度の数量が安定的に供給されている」と発表したうえで、冷静な対応を求めている。
千葉・市原市のウェブサイトより:
過度な買いだめが生じた場合、必要な方に行き渡らなくなるおそれがあります。
市民に向けては、メールでも協力を呼びかけている。
市原市民:
必要以上に買わないでっていうんであれば、必要な分だけ買って、できるかぎり自分で工夫してやろうかなとは思います。
袋へのプリント廃止・ごみ出しルール緩和の自治体も
中東情勢への対応を迫られる自治体は、沖縄県にもあった。
与那原町(よなばるちょう)の指定ごみ袋は、「もやすごみ」などの文字をプリントするために石油製品のシンナーを使用している。
しかし、中東情勢悪化の影響でシンナーが調達しづらくなっていることから、5月1日から、ごみ袋に文字をプリントしないことを決定した。
袋自体に色をつけ、青い袋を「もやすゴミ」、赤い袋を「もやさないごみ」などとすることで、区別できるようにするという。
また、同じく石油から作られるプラスチック製品の原料となる「ナフサ」も不足し、宮城・大崎市にあるスーパーでは、ごみ袋の入荷見通しが、不透明になっていた。
食品スーパーあいのや古川東店・森剛店長:
販売業者に発注しようとしているが、なかなか連絡が取りづらい状況になっているので、今後先が読めず困っている。
こうした状況を受け、大崎地域広域行政事務組合は、4月20日から1カ月間、大崎市など5つの市と町で、ごみ出しのルールを緩和することを決めた。
対象の期間内は、指定ごみ袋でなくとも、市販の30リットルから45リットルの透明か半透明の袋に、ゴミの種類を記載することで、ゴミを出すことができる。

大崎地域広域行政事務組合業務課・坂本徹課長:
代用袋が使用可能ですので、指定ごみ袋を急いで買いだめする必要はありません。必要な分だけ購入いただきますよう、お願い申し上げます。
また、状況が変わらない場合は、1カ月単位でルール緩和の期間を延長していくという。
(「イット!」4月27日放送より)
