年齢に応じた線引きとは、次のような形です。

小学生: 本名と顔写真は原則入力しない。制服や校章が写った写真は使わない

中学生: 言い換えに加え、公開範囲や保存の有無を自分で確認する練習をする

高校生: 定期的に自分の使い方が大丈夫かを確認し、少しでも迷ったら周囲の大人に相談する

どの年代でも、位置情報と時間情報は特に慎重に扱い、現在地やルーティンが推測される表現は避けることを共通ルールにしておくとよいでしょう。その際には、「お父さん(お母さん)なら何と言うかな」と考えてみるように促せば、より安全な判断ができるはずです。

また、どの年代でも、画面が出たらすぐ入力したり、書いたらすぐ送信・投稿したりするのではなく、いったん操作する手を止めて立ち止まることも大切です。

「入力前に一呼吸」
「送信・投稿前に一呼吸」

を心がけるだけでも、個人情報を不用意に公開してしまうなどのトラブルの防止につながります。

『「考える力」と「好奇心」をぐんぐん伸ばす AI×学び入門』(日経BP)

安井政樹(やすい・まさき)
札幌国際大学基盤教育部・教職センター准教授。文部科学省学校DX 戦略アドバイザー。デジタル庁デジタル推進委員。

安井政樹
安井政樹

札幌国際大学 基盤教育部・教職センター准教授。道徳教育および教育における生成A I 活用の研究に取り組む、A I リテラシーの第一人者。文部科学省学校DX 戦略アドバイザー。デジタル庁デジタル推進委員。
北海道・札幌市の小学校教諭として20年間勤務の後、2022年より現職。教育用AI「スクールAI」や「ClassCloud」、ARデジタル体育機器「DIDIM」の共同研究、NHK for School 番組監修など、教育とテクノロジーの両分野において実践的な研究を展開。JICA の技術協力としてカンボジアにおける「生成AI・ICT活用による教育DXや授業力向上にかかわる技術協力」プロジェクトのリーダーも務める。Interop Tokyo2025や、衆議院第一議員会館を会場とした教育AIサミットなどにも登壇するほか、児童生徒・教員・保護者などに向けたAI時代の教育のあり方やAIリテラシーについての研修・講演に力を注ぐ。近年の講演実績は年間150回以上、受講者は年間のべ1万以上。著書に『「考える力」と「好奇心」をぐんぐん伸ばす AI×学び入門』(日経BP)、共著に『ChatGPTと共に育む学びと心』(東洋館出版社)などがある。