恋愛相談などで、

「友だちの話なんだけどね……」

と話し始めたのに、妙に詳しくて(情報の濃度が高くて)「この子自身の話だな」と勘づかれてしまう、というのは、ドラマや漫画でよく見ると思います。対面で知り合いに相談しているならば「この子自身の話だな」と勘づかれてもトラブルに発展することはあまりありませんが、オンラインとなると話は別です。

情報は原則として、足せば足すほど個人が特定されやすくなります。

・「サッカー部です」程度なら、まだ濃度は低め。「毎週火曜と木曜の18時30分に、〇〇公園で自主練をしています」まで書くと、行動パターンを自ら公開している状態

・「東京都在住の女子中学生です」なら、まだ濃度は低め。「○○区立○○中学校の○年生女子です」は、属性を自ら公開している状態

という具合です。「どのくらいの情報の濃度にすれば、十分に目的を達成できるか」を考え、最低限の情報で個人を特定されないようにすることが大切です。

練習しよう!個人情報を書かない&情報の濃度を下げる方法
練習しよう!個人情報を書かない&情報の濃度を下げる方法

ただし、「情報の濃度」は個人情報を明かさずに質問するための大切な考え方ですが、調整が難しいことでもあります。大人であっても、必要な情報が足りなくて伝わらなかったり、最初から細かく伝えすぎて混乱させたりという人もいます。

そこで家庭では、慣れるまでは、

「今日は濃度が高すぎないかな?」

と親子で確認する習慣を持つとよいでしょう。これは、AIに限らず、SNSも含めて、メディアリテラシーとして身につけたいことです。

子どもの年齢に合わせた線引き

個人情報を書かないことは重要ですが、小学校低学年の子にいきなり「固有名詞を使わずに言い換えよう」「情報の濃度を調整して」というのは無理があります。

そこで家庭では、年齢に応じた線引きもあらかじめ話し合っておきましょう。