中東情勢の悪化による物価高騰で、3月の消費者物価指数で卵が7.9%、鶏肉が7.1%上昇した。鶏料理店は値上げを我慢して試行錯誤を続ける一方、ウナギは2025年の豊漁を受け、秋頃から卸売価格が2割以上下落、専門店が約1割の値下げに踏み切るなど明暗が分かれている。
卵の価格が過去最高値水準で高止まり
東京・渋谷の鶏料理店「はし田屋 渋谷店」の看板メニュー「名物 親子丼」1350円。鶏肉にとろっとろの卵が絡まるぜいたくな食感で、リピーターが続出する人気だという。
客:
めちゃくちゃおいしかった。親子丼を外で食べたのは5年ぶりとか。絶品。
客:
卵もとろとろで、おいしかったです。
開店前の店のカウンターを見ると、山積みの卵と鶏肉があった。茨城県産の卵や、こだわりの鶏肉を大量に使用する。

取材班:
1日にどれくらい使う?
はし田屋 渋谷店・高木荘一郎店長:
卵の数はざっと120〜130個くらい。鶏肉は7kg、ランチだけで。
頭を悩ませていたのが、店に欠かせない「卵」と「鶏肉」両方の価格高騰だった。
はし田屋 渋谷店・高木荘一郎店長:
(輸入商品など)中東情勢の関係で(鶏の)餌代も上がり、鶏肉・卵にも影響してます。

物価の優等生と言われた卵の小売価格は今、2023年7月のエッグショック時を超え、過去最高値の水準で高止まりしている。さらに中東情勢悪化の影響が物価にも出始め、24日発表された3月の全国の消費者物価指数では、2025年3月と比べて「卵」が7.9%、「鶏肉」も7.1%と、ともに上昇していた。

取材班:
卵や鶏肉の値上がりは?
客:
若干してるなって感じがします。
取材班:
中東情勢の影響?
客:
ちょっと心配ですね。
客:
昔に比べたら値段は高くなっている。
店も試行錯誤の日々だという。

はし田屋 渋谷店・高木荘一郎店長:
食材の仕入れ先やいろいろ工夫して、値段は今のところ上げずに頑張っている状況です。
豊漁でウナギの卸売価格2割下落 専門店が値下げに…
ランチの定番・親子丼に物価高騰の波のWパンチが押し寄せる中、丼ものをめぐり明暗を分ける事態が起きていた。

取材班:
「う匠 山家 膳兵衛 ルミネ大宮店」では「うなぎ料理値下げ」と大きく表示されています。
香ばしい音と香りが食欲を刺激するのは、創業150年を超える老舗から受け継いだ秘伝のタレでふっくらと焼き上げたウナギだ。
客:
柔らかくて、とてもおいしかったです。
客:
ふっくらしてて香ばしくて、脂ものっていておいしいです。
客:
たまにやっぱり無性に食べたくなる。

ここ数年、不漁が続いていたウナギ。この店でも仕入れ値の上昇に合わせて値上げを行っていたが、今回はなんと値下げに踏み切ったという。
う匠 山家 膳兵衛・大村祐介店長:
今までどうしてもウナギの値段が上がった時は、値上げをさせていただいたことも過去にある。ウナギの値段が下がった時は、正直に誠意を持って値段を下げる。一番それがいいことなのかなと思いまして。

ウナギは2025年、豊漁だったことで秋頃から卸売価格が下落。3月の東京卸売市場の平均価格は、2025年に比べて2割以上下がっていた。
仕入れ値が下がったことを受け、3135円だった「うな丼」は約1割値下がりし、2000円台になった。

「たれ焼き」と「塩焼き」の両方が味わえる一番人気の「ハイブリッド鰻重」は、440円値下げして5445円で味わえるようになった。
客:
値下がりしてるんですか。うれしい。
高いイメージが根強いウナギの値下がりに皆さんにっこり。
客:
ウナギって結構、高級な感じの食べ物ですから、相当ありがたいですね。ウナギが手軽に食べられるようになるのはうれしい。
客:
とてもうれしいですね、高級なものを食べられる。

店ではまさに今が、ウナギが一番お得な食べ頃の時期だと話している。
う匠 山家 膳兵衛・大村祐介店長:
(7月の)土用の丑の日に向けて、2026年も今後夏に向けてウナギの値段が上がっていく可能性があります。一番安い時期にお召し上がりいただくのが一番いいのかなと思っています。
(「イット!」4月24日放送より)
