中国・北京で人型ロボットが参加するハーフマラソン大会が開かれ、驚くべきスピードで人間のランナーを追い抜く姿が注目を集めた。中国ではロボット開発が急速に進んだことから、家事や育児を支える家庭用ロボットの実用化も始まっている。
ハーフマラソンで人間の世界記録上回る
記者:
ロボットが近づいてきました。ものすごいスピードです。人間よりも速いスピードで走っていきます。
中国・北京で19日に行われたのは、人型ロボットによるハーフマラソン大会。多くのロボットが驚異のスピードで、横を走る人間のランナーを抜き去っていた。
ランナーから見ると、ロボットの通過は一瞬で、走っていたランナーもその速さに驚き、ロボットの背中を見送りながら「OK、バイバイ」と声をかけていた。

時にはスピードの出し過ぎか、前のめりに転倒してしまうことも。48分19秒と最も速くゴールしたロボットも途中の転倒などにより、大会規定で優勝とはならなかった。
優勝を勝ち取ったのは、50分26秒でゴールしたロボットで、男子ハーフマラソンの世界記録を約7分も上回った。2025年の優勝ロボットと比べてもスピードの違いは明らかだった。
家庭でも進むロボット実用化
中国の人型ロボットはわずか1年で急速な進化を遂げた。2025年、中国の人型ロボットの出荷台数は約1万4400台に達し、全世界の総出荷量の8割以上だといわれている。
そして、家庭での実用化も着実に進んでいる。
上海市に住む女性は半年前から人型家事ロボットの利用を始めた。
ロボットは、遊びに来た子どもの遊び相手になった後、おもちゃを片付け。机に散らかった文房具も1つ1つ つまみ上げ、筆箱に片付ける。
さらに家電の操作もお手のもの。洗濯機の外にはみ出た服も認識して中に入れ、洗濯機の上部についたスイッチをアームでつかんで操作する。
ロボットの利用者は、「普段は子ども2人を同時に世話するので、家事に手が回らない。ロボットに分担してもらって、子どもと過ごす時間を確保したいんです」と話す。
この人型家事ロボットは、現在、上海市内の300の家庭に導入されている。中国政府は人型ロボットを新たな産業の柱に育てる方針を打ち出していて、国を挙げてのロボット開発が進んでいる。
(「イット!」 4月21日放送より)
