2020年ヒット商品ベスト30
2020年のヒット商品はコロナの影響が色濃く現れたものとなった。

11月3日発表された、日経トレンディの2020年ヒット商品ベスト30。
新型コロナウイルスに見舞われた2020年ならではのランキングとなっている。

アパレル業界が不況の中、29位にはルームウエアがランクイン。
お家時間を快適に過ごすため、5万円以上するパジャマを自分用に買う人もいたという。

通信関係(50代):
外に出る洋服と同じぐらいの価値観で素材とか良い物を家で着ると心が豊かになる
お家時間が増え、オンラインサービスが感染拡大の状況で重宝された。
ステイホーム期間を楽しませてくれた無観客ライブが浸透。10月に行われた乃木坂46の無観客ライブは65万人以上が視聴した。
20位~11位は・・・

19位は、オンライン診療。10月に政府が映像を使用したオンライン診療を解禁した。
17位は、消臭剤。自宅にいる時間や人数が増え、トイレの臭いが気になるようになったほか、消費者の抗菌効果への意識の高まりも売れ行きを後押しした。
トップ10は・・・

8位は、Shupatto。7月1日からのレジ袋有料化に伴い、Shupatto簡単にたためることが受け、シリーズ累計700万個の大ヒットとなった。

7位は、モバイルオーダー。待ち時間なく、非接触でテイクアウトできることから利用者数が一気に拡大した。

4位は、Zoom。4月に緊急事態宣言が出されて以来、在宅勤務やオンライン授業が始まり、利用者が急増。Zoom飲み、オンライン飲みも流行した。
サービス業(30代):
ゴールデンウィークは週2ぐらいで友達とお酒を家に置いて、ズームとかで会っていました。

TOP3は…
3位は、「あつまれ どうぶつの森」。オンラインで友人と繋がれる仕様が外出自粛で枯渇したコミュニケーション需要にピタリとはまり、約3ヶ月で500万本売り上げた。

2位は、ずばりマスク消費。シャープやユニクロなど異業種がマスク業界に参入したり、マスク専門店が出店するなど、マスクの着用が新たな様式として定着した。

新型コロナ関連がランクインする中、1位に輝いたのは「鬼滅の刃」。映画は公開からわずか17日間で興行収入157億円を突破。原作漫画の累計発行部数は1億部超えとなっている。

警備関係(30代):
「鬼滅の刃」にははまりました
広告関係(50代):
「鬼滅の刃」はきょう観てきました。観ておかないと話に乗り遅れちゃうので
コロナ関連商品が目立った2020年のランキング。
みなさんにとってのヒット商品は何だったであろうか。
コロナで一気に市民権を獲得した商品も
三田友梨佳キャスター:
社員全員がリモートワークで働く会社、キャスター取締役COOの石倉秀明さんに聞きます。
石倉さんにとってのヒット商品は何ですか?
(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
ランキングにもありましたが、AirPods Proは自分も使っていますが、ノイズキャンセリング機能を使うと周囲の音が全く聞こえなくなるというのが衝撃的な体験でした。
個人的に驚いたのは、4位にZoomが入っていたり、14位に食べチョク/ポケットマルシェ、18位のnoteがランキングしていること。
これらは以前からあったサービスで、スタートアップとか一部の好きな人が使うものでしたが、一気に一般の人まで浸透した印象があります。
特にZoomは、私たちのようにリモートワークをしている会社では当たり前のように使っていましたが、コロナの前は「ミーティングをZoomでお願いします」と言っても、Zoomって何ですか?と聞かれることが多かったのが、今はさまざな企業や業種とのミーティングで当たり前のように、先方からZoomを送られることが増えたと思います。

三田キャスター:
私もZoomは今年初めて使って、仕事の会議もZoom飲みも何度が行いました。
石倉秀明氏:
ビジネスの場だけでなく、一般の人がオンライン飲み会のツールとしてZoomを認識するなど、一気に市民権を得た印象があります。
浸透したことで、距離を関係なく友人と気軽に話せる機会が増えたり、忙しい人も少しだけでも飲み会に参加できたり、会えなくても繋がれるようになったのは、新しい生活様式でも定着すると良いと思います。
三田キャスター:
今年のヒット商品のランキングは生活の変化を反映した結果になりましたが、生活をより豊かにする商品が今後も生まれることを期待したいです。
(「Live News α」11月3日放送分)