京都・南丹市で行方不明の男子児童の遺体が発見された事件で15日、新たな動きがありました。
警察は、男子児童の自宅を15日朝から家宅捜索し、親族から慎重に事情を聴いています。
昼前から冷たい雨が降り続いた京都・南丹市の安達結希さんの自宅周辺。
そこでは、警察が安達さんの自宅を捜索していました。
京都・南丹市内の山林で見つかった遺体の身元が11歳の安達さんと判明してから一夜。
事態はさらに大きく動きました。
規制線が張られた自宅周辺。
京都府警は15日朝から安達さんの自宅の家宅捜索を始めました。
併せて警察は、安達さんの複数の親族から任意で事情を聴いています。
安達さんが通っていた園部小学校。
14日は臨時休校でしたが、15日は短縮での授業が行われました。
そして15日、南丹市の教育委員会が記者会見を開きました。
南丹市教育委員会・山田啓亮教育参事:
我々としても結希くんが本当に無事で戻ってくれることを切に願っていたが、今回ご遺体となって発見されたという報を受け、非常に衝撃を受けている。
学校では、校内のテレビ放送で子供たちに安達さんが亡くなったことが伝えられたといいます。
南丹市教育委員会・山田啓亮教育参事:
きょうの子どもたちの様子について、登校してきた子どもたちは普段通りの様子が見受けられるが、あえて今回の安達さんの件には触れないような雰囲気を感じた。
“優しくて誰とでも仲良くできる”、そんな安達さんの日常を近くで見ていた同じ学校に通う友人に、「イット!」は保護者同意のもと、話を聞くことができました。
同じ小学校に通う友人:
友達で、長い間ずっと話していた。たまにサッカーしたり遊んだり…。
いつも近くにいるはずの安達さんがいなくなってからの日々を、この友人は「リュックとか靴が見つかって、結希くんご飯食べれてるかなって。3週間って1カ月に近い。長いので…」と振り返りました。
無事に再会したいという友人たちの思いがかなうことはありませんでした。
同じ小学校に通う友人:
やっぱりいろんな思いがあってみんな心配ですけど、同じ気持ちなので頑張りたい。(安達さんが)心の中にいるっていう思いでこれからいたい。
通っていた小学校から南西に約2kmの山中で13日に見つかった、子供とみられる性別不明の遺体。
その服装は、濃紺のフリースにベージュの長ズボン、そして「84」と書かれたトレーナーと、安達さんの行方不明時と矛盾がありませんでした。
そして警察による司法解剖の結果、14日、この遺体が安達結希さん本人であることが確認されました。
死因は不詳。死亡時期は3月下旬ごろ。
警察によると、明らかな刺し傷など遺体に大きな外傷は確認されておらず、着衣にも目立った損傷はないとしています。
なぜ死因が不詳と発表されたのでしょうか。
法科学研究センター・雨宮正欣所長:
ご遺体の状態があまり良くなくて、得られた情報が少なかったことが1つ。それからもう1つは外傷。死因に特定できるような刺し傷と分かれば失血死という発表になる。そういうものもなかった。
一方で、骨折の有無など一部の情報について、警察側が回答を差し控えるとしている点について雨宮氏は「全ての情報が公開されているわけではない。“事件”になった場合、それが重要な情報であるからゆえに公表していない可能性は高い」と話しました。
山林の中であおむけの状態で見つかったという安達さん。
死後少なくとも2週間程度は経過しているとみられる一方、遺体は埋められた状態ではなく、落ち葉などもかかっていなかったといいます。
遺体発見当日の朝、現場付近を通った人は「(Q. 異常はなかったか?)うん。近くを通っている。犬を連れて。(Q. 犬の反応)なかった何にも。においも何もしないから」と話します。
安達さん発見までの過程で浮かび上がる多くの謎。
3月19日の木曜日、普段どおり登校した安達さんは3連休明けの23日に学校付近で行方不明に。
その後、29日に山中で安達さんのものとみられる通学かばんが、4月12日には別の山中で安達さんのものとみられる靴が発見されています。
靴と遺体が別の場所で見つかったこと、さらに遺体が発見される13日まで現場周辺にはにおいなどの異変がなかったといいます。
こうした中、15日に警察が着手したのが安達さんの自宅の家宅捜索です。
規制線が張られた自宅周辺で、警察は死体遺棄の疑いで家宅捜索を始めたということです。
捜査員らはメジャーを使い、玄関の周辺のスロープを調べる様子や、指をさして何かを確認する様子も。
自宅の敷地内では、さらに捜査員が家屋の中に入っていく様子を上空から確認することができます。
また、建物の外に立つ捜査員の他、玄関部分に多くの靴が置かれている様子も確認できました。
複数の捜査員が建物の中で調べを進めているのでしょうか。
家宅捜索が始まって9時間が経つ午後4時、いまだ捜索は続いています。
警察の姿は家の中にあると思われ、まだ出てきていません。
捜査関係者によると、15日の捜索は家のみに限らず敷地内全てが捜索対象で、今後は捜査本部を設置する可能性があるといいます。
また、警察は複数の親族から任意で事情を聴くなどして事件の経緯を詳しく調べています。
今後の捜査について、フジテレビの上法玄解説委員は「『死体遺棄容疑』ということが今回立ったので、誰が安達さんの遺体をそこに置いたのかということが焦点になる。誰がやったのかという証拠を、自宅を調べることによって何らか手掛かりがないかということを調べようとしているのだと思う。まだ死因が分かっていないから、安達さんがどうして亡くなったのか死因の特定が急がれる。安達さんが行方不明になってから誰かと会っていないか、そういうところを徹底的に追及していくことになると思う」と話しました。