横田美香知事が就任して初めてとなる、知事と広島市の松井一実市長とのトップ会談が開かれ、新アリーナ構想について松井市長が知事に協力を要請し知事も、県として協力する意向を伝えました。
広島市役所の市長公室で開催された横田知事と松井市長のトップ会談。
県と広島市のトップが膝を突き合わせて共通の課題などを公式に協議するのは実に5年2か月ぶりです。
冒頭、松井市長が切り出したのは・・・
【広島市 松井一実市長】
「リラックスするために飲み物、ドリンク。普段はお茶だけなんですけど今日は特別にジュースを」
【広島県 横田美香知事】
「ジュース!」
(飲む)「ネーブルですか?」
【松井市長】
「ネーブルオレンジと…」
【横田知事】
「八朔ですね、おいしいです」
県の農産物の消費拡大に力を入れる知事を柑橘ジュースでもてなし、和やかな雰囲気で始まったトップ会談。
人口減少や高齢化が進む中、公共交通のあり方や、現在、取り組んでいる事業について意見を交わしたほか、若者の転出超過に歯止めをかけるために魅力ある職場づくりや起業家などをサポートする取り組みについても協力して進めていくことを確認しました。
そして、議題は、注目の「新アリーナ構想」に。
【松井市長】
「アリーナ整備については、オール広島の課題意識を持ちながらその実現に向けて、一緒に考えていただきたい」
松井市長はこのように述べ、横田知事に協力を要請しました。
広島駅北口のJR西日本広島支社跡地を候補地とする新アリーナ構想を巡っては、広島市とJR西日本が先月30日にまちづくりに関する連携協定を締結。
「新アリーナ」を柱の一つに位置付けて、官民のオール広島で取り組むことで合意していて、県の関わり方が注目されていました。
【横田知事】
「県としてもオール広島の体制に参加をして、新アリーナの実現に向けて機運醸成・利活用などについてしっかりと一緒に検討して協力をしていきたい」
横田知事は県としてもアリーナ実現に向け、協力することを表明。
「実現すれば県のグリーンアリーナで拾いきれないニーズをカバーでき、若者にとって魅力あるまちづくりにつながる」と述べ、課題となっているいわゆる、「広島飛ばし」の解消に期待を示しました。
松井市長は今後、県と市、民間の役割分担も検討して、新たに協議する場を設ける意向を示すとともに、ドラゴンフライズの現在のホームアリーナの暫定利用期限である2031年までの完成も念頭に置くと言及しました。
湯崎前知事とは2021年2月を最後に途絶えていたトップ会談。
5年ぶりの開催に松井市長は。
【松井市長】
「この5年間なかったのは、十分意思の疎通が図れて関係職員間でも行き来するという風になったからやらなくて済んだ」
「一つの課題であるけれども取り組みが複数部署にわたるようなものなどについては、一気に調整するということについてメリットがあればこういった形でまたやれれば」
横田知事も、今後の連携に意欲を示しました。
【横田知事】
「私にとっても大変有意義なことであった。これからも必要に応じて色んな案件がありますので、話す必要があるということであればこう言った会談に関しても検討していきたい」
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取材した若木記者によりますと、このトップ会談、5年ぶりということですが、松井市長のアイデアで柑橘ジュースから始まったということで、非常に和やかになったということなんですね。45分間の予定が予定を15分オーバーして1時間の会談になりました。
新アリーナ構想を巡って、毎月の勉強会には県、広島市、そしてJR西日本などが参加していたんですが、先月、広島市とJR西日本の2社で包括連携協定が締結をされました。ここには県が含まれていないということで、この県の関わり方という部分が注目をされている中、今回のトップ会談が行われたということなんです。
今回のトップ会談では、広島市からの協力要請に県が応えるという形で合意が得られまして、今後新アリーナ構想はアクセルが踏める状態になったというふうに言えそうです。一方で、今後の課題というところで言いますと、新病院の建設、それから開院も控えていますし、交通渋滞など様々な懸念点があるわけで、これをどうクリアしていってまちづくりを進めていくのか、民間との役割分担を含めて今後の動きというのも注目されています。