落とし物の特徴をスマホから入力すると、AIが自動照合する検索サービス「find」の活用が広がっている。4月1日からはJR東日本でも導入され、年内に全国のJRに拡大予定だという。

スマホから問い合わせでAIが自動検索

棚からあふれんばかりに並んでいるのは、さまざまな色やかたちをした数百本もの傘。これらはすべて「落とし物」だ。

この記事の画像(19枚)

警視庁遺失物センターによると、東京都内で2025年の1年間に警察に届けられた落とし物は、件数・金額ともに過去最多を更新した。

東京・世田谷区にある京王電鉄の忘れ物取扱所にも連日のように落とし主が訪れていた。

本人確認の後、無事に落とし主の元へ
本人確認の後、無事に落とし主の元へ

鞄と卒業証書を終電に忘れたという人や、アルバイトの制服を忘れてしまったという人も…。
落とし物の種類は多種多様だ。

その引き渡しのために使われているのが、AIを活用しWeb上で簡単に落とし物を探せる検索サービス「find」(ファインド)だ。

今、このサービスの活用が広がっているという。

株式会社find広報担当・十日市晃子さん:
交通機関など全国3500カ所で使うことができます。1日約1万件(の落とし物が)登録されている状況です。

一体どのようなサービスなのか。

まずは、届けられた落とし物を駅員や現場スタッフがスマホで撮影し、画像をfindに登録する。一方、落とした人はfindにアクセスし、「落とした場所」として考えられる自分が通ったルートなど手がかりの記入に進む。

(イメージ)
(イメージ)

さらに、例えば「タオルハンカチ」「白色」など、落とし物の種類や特徴を含むさまざまな情報を入力し送信する。

すると、AIが問い合わせ内容と登録された落とし物を自動で照合。
特徴が一致している可能性が高い落とし物がピックアップされ、オペレーターが落とし主に回答するという仕組みだ。

これまで駅に電話したり直接出向いたりしていた手間が省け、スマホ画面に打ち込むだけで膨大なデータの中から、落とし物を探し出してくれるようになった。
問い合わせは24時間OKだ。

利用したことがある人は「駅員さんの忙しい時間に労力を煩わせることもなく、使い方も簡単で分かりやすかった」と話す。

2026年中に全国のJRへ拡大予定

2025年の末には、日本交通など約20社の落とし物データを共有し、横断検索できるサービスもスタートした(※京王線・京王井の頭線は横断検索の対象外)。

4月1日からはJR東日本でも導入されるほか、2026年中に全国のJRでサービスが利用できるようになるという。

交通機関を中心に広がりを見せる落とし物検索サービス。目指すは、さらなる進化だ。

株式会社find広報担当・十日市晃子さん:
いろんな落とし物が発生する場所で、どこでも使っていただけるところを目指しています。
より一致率の高い物から順に並べるという形で、探しやすさを実現しています。

大切な物をなくしても、がっくりと肩を落とさずに済む時代がすぐそこまできている。
(「イット!」3月31日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(19枚)