政府は26日、石油の国家備蓄の放出を始めました。
供給不安の緩和が狙いですが、近海カツオ一本釣り漁で日本一の漁獲量を誇る日南市の漁業関係者からは、重油の大幅な値上がりを受け、今後を心配する声が聞かれます。
日南市の南郷漁協によりますと漁船の燃料となる重油が今月16日に1リットルあたり23.5円値上がりし、128.8円となりました。
その後、国からの補助金30.2円が反映されましたが、現在も1リットルあたり118.8円と高値が続いています。
(南郷漁協 購買課 山下伸彦課長)
「(ここ数年は)50銭から1円あたりの値上がりで(1リットルあたり)105円をキープしていた。今まで行けた所まで行けなくなるような、漁場を探しながらの操業になると思うので大きな影響がでると思います」
重油の値上がりで大きな影響を受けるのが、長距離を移動しながら年間を通して漁を行うカツオ一本釣り漁船です。
大型のカツオ一本釣り漁船は、年間で重油を800から1000キロリットル消費し、燃料費は約1億円に上ります。重油が10円値上がりすると、単純計算で年間1000万円ほど経費が増える恐れがあります。
(十八号清龍丸 渡邊清吾船頭)
「あまり(燃料費が)高くなりすぎると経営も困難になってくることも考えられるので、それは今からの状況次第とは思いますが、その分以上に水揚げ量を増やしていくしか方法はないのかなと考えています」
漁業資材などの値上がりも始まっているということで、漁業関係者も中東情勢の行方を注視しています。