リニアの工事に伴う大井川の水や自然への影響を巡り、これまで続けられてきた静岡県とJRとの議論。8年にわたり繰り広げられてきた議論が3月26日にすべて終了しました。鈴木康友 知事はJRの工事の着工許可をいつ出すのでしょうか?
26日午後、県庁で開かれたリニア工事による大井川や自然への影響を議論する県とJRの対話。
いよいよ“大詰め”を迎えた緊張感に包まれていました。
平木省 副知事:
だいぶ議論を進めてもらっていて、8つの項目が残ってるわけですが、すべてについて対話を予定している
県内の最北端で予定されるリニア中央新幹線のトンネル工事。
発端は2017年当時の川勝知事のJRへの“この発言”でした。
川勝平太 知事(当時・2017年10月):
基本的な考え方もないまま勝手にトンネルを掘りだすということ。厳重に抗議を申し上げ、その姿勢に対して猛省を促したい
突如として示した大井川の水量が減少することへの懸念。
その後、JR側の態度もあり川勝前知事の怒りは止まらず、県から提示したのが工事で懸念される項目についてJRと対話することでした。
そして、対話が実際に始まったのは2019年。
当初は47項目でしたが、その後、28項目に整理。
水資源・生物多様性・トンネル発生土に絞り、議論は進められて来ましたが…
参加委員(2019年):
南アルプス全体から地下水が減ってしまうわけです。減ってしまうことに対しての代替処置が必要ではないか
参加した委員からは毎回JRの考えや対策への批判や指摘が飛び交います。
それでも、長い月日をかけ徐々に対話は完了していきます。
さらに、知事が川勝前知事から鈴木知事に代わってからは対話が一気に加速。
対話項目は25日時点で残り8項目に。
そして26日、8項目についての議論が交わされ、参加委員が生物などへ影響が出た場合のJRの対応や工事の影響を調査する方法などを確認。
そして…
県リニア生物多様性専門部会・岸本年郎 部会長:
今回、議題とした8項目について、対話完了となりました
残り8項目についても対話が完了。
これで2019年から続いたすべての対話が“8年越し”で完了しました。
平木省 副知事:
大きな節目でもあるし、非常に感慨深いところもある。(今後も)対応しないといけないことがある。身を引き締めてがんばっていきたい
JR東海 リニア静岡工事事務所・永長隆昭 所長:
私どもとしても、きょうのこの部会については1つの節目であると考えていて、静岡工区の着手についても1日でも早くできるように努めていきたい
そして、次に焦点となるのは鈴木知事がいつ着工の許可を出すのかについて。
この点について平木副知事は…?
平木省 副知事:
流域の市町を始め、関係者の理解をしっかり得てもらう。そうした条件がクリアされるなら年内もありえるのではないか
大井川流域の住民の理解や法律的なハードルをクリアすれば年内の着工もあり得るとしました。
果たして大きな一歩を踏み出すのでしょうか?