2024年7月の豪雨で大きな被害を出した鮭川村。
県内有数のブナシメジの産地ですが
深刻な爪あとを残した。
「地域の大切な産業を守り続けよう」と
新庄市の高校生が技術を学んでいる。
(菌床ビン詰め&荒木淳一さん)
「(装置音ガツガツ…)これぐらい。こぼれるぐらい。
あとはしっかり閉める。これでOK」
新庄神室産業高校で行われたのはブナシメジの栽培を学ぶ授業。
26日は食料生産科の1年生4人を中心に
栽培の基礎となる、ブナシメジの菌を植え付ける作業が行われた。
(指導)
「両手で持って~」
指導しているのは、荒木淳一さんです。
鮭川村中渡のブナシメジの栽培工場・「荒木バイオ」。
(荒木淳一さん)
「ここまで水が来た」
2024年7月の大雨で工場の裏手にある曲川が氾濫し、浸水。
培養室にあったブナシメジの菌が入った瓶は70万本が全滅した。
大雨から一か月後、工場ではビンの廃棄を始めていた。
荒木さんは事業の再開を模索しましたが
数億円規模の費用を負担せざるを得ないことから
再建を断念、2025年8月に廃業。
(荒木淳一さん)
「こうやってみんながいればなんとか誘ったりして
『やってみないか』と言えたが、
当時はそういったこともなく…
ここで辞めるのが一番いいと思い継続を断念した」
「村の産業をここで終わらせない」
荒木さんの技術を継承しようと今年2月、授業がスタート。
菌を植えてから120日かかるという
ブナシメジの栽培を、一から学んでいる。
(授業)
「底が固いと菌の回りが遅くなる、なるべく上を固めに」
菌を植えるための「土づくり」は
荒木さんが教えてくれた配合で混ぜ合わせて、
ちょうどいい水分量は手の感触で確かめる。
(荒木淳一さん・高校生)
「まっすぐ上にひいて」
きょうが初めての実習だった1年生たちは、
慣れない作業に一生懸命向き合っていた。
(高校1年生)
「いつもスーパーで売っているのを見ていただけだったので、
作る側に関われるのは嬉しい」
(高校1年生)
「色々な困難を乗り越えてみんなのために頑張っている姿がかっこいい」
大雨被害の前、2023年には654トンのブナシメジを
生産していた鮭川村。
2024年にはおよそ半分の349トンに減った。
「地域の宝」を守り抜くため、
若き担い手へバトンをつないでいます。
(荒木淳一さん)
「頑張ってほしい、繋げていっていつか
誰かがまたキノコ生産をやってくれたらいい
(高校生見つめる)」
育てたブナシメジは、2026年11月頃に予定されている
県が主催する品評会に出品するのが
目標ということだ。