卵の価格はどうなるのか。
北海道千歳市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された。
今シーズン5件目で、これまで最も発生の多かったシーズンに並んだ。
北海道は3月25日に対策本部会議を開き、この養鶏場で飼育している約46万羽の殺処分を始めた。
北海道内で飼育される採卵用のニワトリの1割弱に当たり、今シーズンの殺処分は約115万羽に及ぶ。

卵の価格への影響について専門家は。
「今までの殺処分の合計は100万羽以上。北海道内の採卵鶏の2割を超えるので、当然影響はある。値段はすでに高止まりしているが、もう少し上がると思う」(東京農業大学元教授 信岡誠治さん)

さらに、この養鶏場から半径3キロ以内の養鶏場の約81万羽は移動を禁じられ、半径3キロから10キロの約82万羽は区域外への搬出が禁止される。
卵の出荷も制限されるため、流通や価格に影響が及ぶとみられる。

「札幌市内のスーパーに来ています。こちらの卵売り場を見てみますと値段が322円。今後、どうなるのでしょうか?」(江上太悟郎アナウンサー)
札幌市豊平区のスーパー「キテネ食品館月寒店」
25日は卵1パック322円で販売していた。

買い物に来ていた人は。
「だいぶ高い。以前は安売りで98円などだった。だから3倍くらいになっている」
「きつい。使う量を少し減らしている」(いずれも買い物客)

4年前は1パック189円だった卵の価格。
3年前のいわゆるエッグショックで300円台を突破し、その後も高止まりが続いている。
このスーパーでは3年前のエッグショックの時には、仕入れ先を確保できず店頭に卵を並べることができなくなった。

その時の教訓から、仕入れ先を北海道外にも拡大したという。
「兵庫県から卵をエッグショック以来仕入れている。輸送コストがかさみ、価格は30~50円値上がりかなと思っている。1週間に合計で1500パック仕入れる」(キテネ食品館 中塚誠社長)
エッグショックの時のような品不足を避け、卵が店頭にない状態を防ぐために、26日からは1人1パックに販売個数を制限するという。
冷静な対応を呼びかけている。

札幌市の卵1パックの価格の推移は、2022年4月には189円だったが鳥インフルエンザに端を発した「エッグショック」で2023年6月には313円に。
その後、飼料や燃料費高騰のあおりを受け高止まりが続き、2026年1月には過去最高値の325円になった。
現在は321円と相変わらず高値が続いている。

そんな中での今回の殺処分は影響が大きいとみられる。
46万羽が殺処分を受けるだけではなく、半径10キロ圏内の約160万羽にも移動や区域外への搬出が禁止され、卵の出荷なども制限される。
通常だと解除は4月中旬から下旬ごろになるが、3月25日に区域内の一部の養鶏場について、北海道が国に「例外協議」の申請を行った。
検査で安全が確認されると出荷制限は早期に解除される見込みだ。
行政のこうした対策のほか、スーパーでは北海道外から卵を仕入れるなど、品薄にならないようさまざまな手を打っている。
消費者としても冷静な対応が求められる。
