渋谷駅を出るとすぐに目に飛び込んでくる青い看板。まさに渋谷のランドマークとも言える「西武渋谷店」が、9月末をもって閉店することになった。大手百貨店が閉店することに、街の人からは別れを惜しむ声が聞かれた。
60年の歴史に幕
「すごいショック」「いま涙です」
東急百貨店とともに、渋谷でしのぎを削りながら流行や文化を発信してきた西武渋谷店。その閉店に、衝撃が広がった。

9月末に閉店することが決まった、東京・渋谷の象徴、西武渋谷店。
閉店するのは、西武渋谷店のうち、百貨店機能を持つ主力の「A館」「B館」、そしてパーキング館で、ロフト館とモヴィーダ館は、営業を続ける見通し。

「スクランブル交差点からでも目印というか、大きい建物なので。中のショップを見たり」(20代男性)
「昔からあるので結構立ち寄っていました。さみしい気持ちになりますね、ちょっと。これがなくなると」(20代女性)
渋谷駅周辺には、2012年に渋谷ヒカリエが開業した。その後も、再開発により、駅直結の渋谷スクランブルスクエアや、渋谷ストリームがオープン。こうした近隣の商業施設との競争激化などから、西武渋谷店は業績不振が続いていた。

そごう・西武は閉店について、周辺の再開発をめぐり、地権者との契約交渉で合意できなかったためとしている。
今後は、旗艦店である西武池袋本店に経営資源を集中させる方針。「開店以来約60年の間、渋谷のみならず世界中の方に愛されてまいりました。これまで、西武渋谷店をご愛顧いただき誠にありがとうございました」とコメントした。
西武渋谷店は、1968年4月に開業。渋谷の公園通りエリアを中心に、百貨店だけでなくPARCOや、Loftなどを展開した。

また、道玄坂エリアでは、東急百貨店がSHIBUYA109などを開業。渋谷の街を若者の流行や文化の発信地に押し上げた。
80代女性は「さみしいですよ。東急さんいなくなって、行くとこなくなる。やっぱりデパート欲しいですね。もう日本橋行かなくちゃね」と話した。
東急百貨店本店は、再開発のため、2023年に閉店。2029年度に、ホテルや商業施設などの複合ビルとして竣工を予定している。
9月末に西武渋谷店が閉店すると、しばらくの間、渋谷の街から百貨店が消えることとなる。
(「イット!」3月25日放送より)
