雪が積もる山で、のそのそと動く黒い物体。
その正体はヒグマ。
冬眠から目覚め始めたと思われるクマが目撃されました。

クマの姿を捉えた映像が撮影されたのは、北海道東部に位置する斜里町ウトロ。
世界自然遺産・知床でガイドツアー中のカヤックの上から撮影されました。

撮影者は「この日は比較的あったかい日だったので、クマもたぶん出てきたんだと思う。今シーズン初めての遭遇です」「ガイドツアーで洋上をこいで移動している際に、山の斜面で動いているヒグマを見つけたという形です。近くの幌別川という川があるのですが、そこは秋口になるとサケが遡上(そじょう)してクマが出てくる場所なので“そういう環境なんですよ”とお客さんに説明していたところ、ちょうど山の斜面で動いているのが見えたので注視したところクマだって分かった」と話します。

ツアー中、海上から目撃された野生のクマ。
男性によると体長1.5メートルほどで、しっかりとした体格に見えたといいます。

撮影者:
あれだけ大きいものが動いているので迫力はありますし、今回は海の上で距離がとてもあったので安心して見ていられた。近かった場合、お客さん連れているのですぐに退避しないといけない。

2025年、災害級の被害をもたらしたクマ。

岩手県では24日、クマ対策の会議が開かれました。

岩手県・達増知事:
ツキノワグマの出没に関する注意報を発表し、改めて県民への注意喚起を行うこととします。

例年4月以降にクマの出没が増えることを踏まえ、ツキノワグマ出没注意報を発表しました。

3月に発表されるのは初めてのことです。

岩手県ではここ数年、平均3000件ほどだったツキノワグマの出没が、2025年度には9670件になり、過去最多となりました。

2026年に入り、早くも被害が相次いでいます。

2月には、花巻市でクマを追い払う作業中だった猟友会の男性が襲われ、けが。

3月にも宮古市で登山中の男性がけがをしました。

また、岩手県は被害防止を目指し、クマの出没に関する情報を共有できるアプリ「Bears」の運用をスタート。

地図上で目撃情報を投稿・確認ができるもので、県外の観光客も利用可能だということです。

冬眠から目覚めるこの時期、さらなる警戒が必要となりそうです。