全国の舞台に臨むのは野球部だけではありません。
長崎西高校には「もう1つの甲子園」に出場する生徒たちがいます。
「いくよ~」
目標は4m先の水槽。
鉄の棒に巻きつけたコイルに電流を流して磁力を発生させ、その反発力でアルミ製のリングを飛ばします。
取り組んでいるのは長崎西高校2年生の有志(8人)です。
3月、茨城県で開かれる「科学の甲子園」に県代表として出場します。
「科学の甲子園」は理系の高校生たちが思考力や応用力を競う年に一度の祭典です。
「筆記」と「実技」があり総合点で順位が決まります。
2026年は、全国47都道府県の代表校から約370人が参加予定です。
長崎西は2025年11月の県大会で優勝、実技の中には事前に課題が示されるものもあり、1月ごろから試行錯誤を重ねてきました。
2年 村嶋瑛太さん
「電圧、リング、コイル、鉄心、(発射台の)角度もあるんですけど5つの要素を変えながら試しているところ」
コイルも銅線の太さや、巻く数を変えながら色々な形を試しました。
2年 岩淵寛太さん
「コイルが安定してきたら飛び方も安定すると思うので、結構大事なところではあるかな」
リーダーの 村嶋瑛太さんは中学生のとき、科学の甲子園ジュニアの全国大会に出場しています。
当時の仲間に新たなメンバーを迎え、高校でも全国大会出場を決めました。
メンバーはそれぞれ別の部活動に籍を置くなか、大会に向け放課後や休みの日にも集まって準備を進めてきました。
村嶋瑛太さん
「全国のもっとすごい人たちが来るので、協力して皆で話し合って、そこに勝てるようにしていきたい」
岩淵寛太さん
「(全国大会は)憧れの場所」「総合優勝したい」
データと照らし合わせながら、リングの厚みを変えるなど本番まで微調整を重ねます。
「筆記」対策では大学入試の問題を解いています。
筆記では科学や物理など6つの分野から12問が出題され、6人で取り組みます。
目標は「360点中、300点」
それぞれが得意分野を担当し、知恵とチームワークで答えを導きます。
科学の甲子園は野球部の初戦と同じ3月20日から茨城県で始まります。
村嶋瑛太さん
「(野球部から)パワーをもらって、初日から筆記競技が始まるのでそこに全力を尽くして」「いいニュースを届けられるようにしたい」
この春、長崎西が科学と野球のダブル「甲子園」で旋風を巻き起こせるか注目です。