九州新幹線の全線開業から12日で15年です。JR熊本駅はセレモニーが行われたほか、2016年の熊本地震で被災した車両『つばめ』が、報道陣に公開されました。

【JR熊本駅  矢野 慎一郎 駅長】
「(九州新幹線は)お客様の笑顔や思いを乗せて走り続けてきた。人と人を繋げる存在であり続けたい」

12日、全線開業15周年を迎えた九州新幹線。

熊本駅には、12日誕生日を迎えたくまモンも駆けつけ、多くの鉄道ファンらとともに節目の日を祝いました。

【矢野駅長・くまモンの発車合図】

しかし15年前の船出は、静かなものだったことを覚えているでしょうか。

前日に起きた東日本大震災を受け、開業式典や歓迎セレモニーはほとんどが中止に。

それでも待ちわびた人たちに背中を押されるように車両は走り出し、九州新幹線全線開業の歴史は始まりました。

それから5年後、再び地震による困難が待ち受けていました。

熊本地震の影響で、車両が脱線。

九州新幹線の車両、『つばめ』は走行できなくなりました。

そして、12日。

10年ぶりにあの時の『つばめ』が、報道陣に公開されました。

被災した後は、熊本総合車両所で保管されていた『つばめ』ですが、その姿はピカピカで現役車両さながら。

それには、ある理由がありました。

【JR九州 営業部営業課 小川 浩大 課長代理】
「九州の人に感謝を伝える旅、ということでプロジェクトを企画した」

JR九州は、九州新幹線全線開業15周年を記念して、被災した『つばめ』が九州を縦断する『つばめの大冒険』というイベントを企画。

『つばめ』は大冒険に向けて地震の衝撃でゆがんだ基盤を直したり、サビを取り払って塗装しなおしたり、準備を整えてきたのでした。

【堂前 泉紀記者リポート】
「10年ぶりに姿を見せてくれた『つばめ』、今月からスタートする九州での大冒険に向けて、いま試験走行が行われています」

今回のイベントでは、『つばめ』はレールではなく陸路や海路で移動します。

12日は車両をトレーラーに載せて、『冒険』に支障がないか確認が行われました。

【JR九州新幹線部運輸課 古江 聰幸 課長代理】
「被災した人もいるので、私個人的にはあまり(車両が)表に出ないほうがいいのではないかと(プロジェクトに)反対していた。被災した車両がきれいになったので、
今後『つばめの大冒険』で見てもらって、その後、ここに帰ってくると思うがまた別のイベントで活用してお客さんの目に触れてもらいたい」

全線開業15周年の感謝と、熊本地震の記憶を伝えるために。

被災した新幹線『つばめ』は3月29日に熊本港を出発し、九州各地を回ります。

テレビ熊本
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