去年1年間のフィッシング詐欺の報告件数が過去最多となり、ネットバンキングによる不正送金の被害も初めて100億円を超えたことが警察庁のまとめで分かりました。
サイバー攻撃の被害が深刻化するなか、金融機関や官公庁などを装って、偽のホームページに誘導し重要な個人情報を盗み取るフィッシング詐欺が相次いでいます。
去年1年間のフィッシング詐欺の報告件数は245万4297件で過去最多となりました。
またネットバンキングによる不正送金の被害総額は103億円9700万円に上り、初めて100億円を超えました。
企業などのコンピューターに攻撃を仕掛け、データを暗号化した上で金銭を要求する「ランサムウェア」によるサイバー攻撃も相次いでいて、去年の被害件数は226件でした。前の年から4件増え、高い水準が続いています。
一方、国家の関与が疑われるサイバー攻撃も近年、問題となっています。
警察庁によりますと、中国の関与が疑われるサイバー攻撃では、日本国内のネットワーク内部への侵入が確認されているほか、特に情報の窃取を目的とみられる攻撃も複数確認されているということです。
警察庁は「日本を対象としたサイバー攻撃は今後も継続するものと推測される」と分析した上で「国内外から日常的、持続的に行われているサイバー攻撃に対しては多様な手段で粘り強く能動的に対応していく必要がある」としています。