アメリカとイスラエルによるイラン攻撃から1週間余りが経ちました。原油価格の高騰による経済の影響について、専門家は「不況感が出てくる可能性がある」と指摘します。
■「安くなっていたのに…」レギュラーは先週より4円値上げ
ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く影響で原油価格が上昇し、ニューヨークの原油先物相場は一時119ドルを超えました。東京株式市場も急落し、経済にも影響が広がっています。
そんな中、暮らしに真っ先に影響したのがガソリン価格です。名古屋市中区の「タカラ石油」では、レギュラーガソリンが先週より4円値上がりしてリッター148円に。

客ら:
「安くなっていたのに、また急にガッと上がってびっくり。生活費をちょっと抑えて…」
「困るね。おさまってほしいね」
先週発表された調査では、ガソリン価格の平均は愛知県内で152.5円と、暫定税率廃止の影響で価格が下がっていた1月半ばを境に上昇。この店でも1月以降、10円近く値上げしたといいます。

タカラ石油の担当者:
「原油価格も非常に上がってきていますので、これからどんどん上がるんじゃないかなと思っています。早くこの戦争が終わってほしい。安定した価格で給油できるように努力していかなければいけない」
■「包装資材の値上がり」により価格転嫁の可能性も…
コロッケや唐揚げなどを入れる容器や、レジ横に設置された袋など、スーパーでは原油から作られる包装資材にも値上げの可能性があります。
エフ マルシェの福丸明男さん:
「2~3カ月後に資材は影響が出てくるのではないかなと。あまりにもビニール袋系統が値上がりしますと、『これに対してはお1人様1袋まで』とか制限をつけさせていただくこともありえる」

愛知県春日井市のスーパー「エフ マルシェ」では、これまで系列店を含めて、包装資材の値上がりに対して商品への価格転嫁や配布する数量の制限はしてきませんでした。しかし今後、資材の値上げ幅次第では「商品の価格へ反映させる可能性もある」と言います。
客ら:
「そのうち影響が出てくるだろうなと覚悟はしています。正直、今でもギリギリなので、つらいところはある」
「しょうがない、抵抗のしようがない。残念だけどね」
「私たちの生活が困るし、誰か何とかしてください」
原油価格の高騰による経済への影響。専門家は、ホルムズ海峡の封鎖状態が半年以上続く場合、原油価格の大幅上昇は避けられないとした上で…。

野村総合研究所の木内登英エコノミスト:
「原油の影響は簡単に言うと、ほぼ全ての製品に影響を与えるんじゃないかなと思います。再び物価高が強まって、景気が後退に陥る、不況感が出てくる可能性がある」
