ドラマ人気に“乗って”予想上回る利用「ばけバス」

JR西日本が2025年10月から運行している観光周遊バス“ばけバス”が予想を上回る人気を博している。
松江ゆかりの文豪・小泉八雲とその妻セツをモデルにしたドラマの放送に合わせて企画されたこの観光バス、利用者が急増していて、当初26年3月で終了予定だった運行を6月末まで延長することが決定した。

春休みシーズンも予約好調

「正直我々の予想以上の数字」と語るのは、JR西日本山陰支社の貴谷健史支社長だ。
“ばけバス”は2025年10月から12月までの3か月間で約600人が利用。春休みシーズンを迎える2026年3月にはすでに約700人の予約が入るなど、利用が好調に推移している。

JR西日本山陰支社の貴谷社長
JR西日本山陰支社の貴谷社長
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小泉八雲・セツ夫妻ゆかりの地巡る観光ルートの魅力

“ばけバス”は、JR松江駅と山陰屈指の温泉地で松江市玉湯町にある「玉造温泉」を発着点に、夫婦で暮らした小泉八雲旧居や、八雲がしばしば訪れた定山稲荷神社などをガイドの説明付きで巡る観光周遊バスだ。
ドラマの舞台となった松江の名所を効率よく回ることができ、観光客にとって魅力的なコースとなっている。

小泉八雲とセツ夫妻をモデルにしたドラマのイラスト看板
小泉八雲とセツ夫妻をモデルにしたドラマのイラスト看板

「一過性に終わらせない」持続可能な“観光ブランド”に

当初はドラマの放送期間に合わせて3月で運行終了予定だったが、利用者の好調な伸びを受けて6月末まで運行を継続することになった。
4月から6月は土日祝日を中心に1日2便を運行し、JR松江駅発着が4000円、玉造温泉駅発着が4500円で利用できる。

貴谷支社長は「このばけバスの効果、人気を一過性に終わらせることなく、松江をはじめとした山陰の観光のブランド化をしてまいりたい」と意欲を示している。

特急「やくも」をデザインしたラッピングバスを使って運行される予定で、JRは今後の運行について利用状況を見ながら検討するとしている。

ドラマの人気に支えられて始まった観光バス事業が、山陰地方の新たな観光資源として定着することに期待が集まっている。
番組終了後も持続可能な観光ブランドとして発展していけるか注目される。

記念館に訪れた観光客たち
記念館に訪れた観光客たち
TSKさんいん中央テレビ
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