寒さを感じる日もあるが、3月に入りいよいよ花粉のシーズンがやってきた。ウェザーニューズによると、県内では2月23日にスギ花粉の飛散が始まった。2026年は平年より飛散量が多いと予想されていて、注意が必要。
(リポート)
「山形市内のドラッグストアです。こちらには花粉症の特設コーナーが設けられています。飲み薬に目薬・うがい薬など、それぞれの症状に合わせて選べるように取りそろえられています」
山形市のドラッグヤマザワ松見町店では、2月中旬から花粉症の薬や対策グッズを販売する特設コーナーを設置。
花粉の飛散予報も掲示しお客の対策の参考になるよう工夫している。
(ヤマザワ薬品・内山汐音さん)
「花粉コーナーを設置してから徐々に客が増えている。暖かくなった日・気温が高い日・土日は、日用品の買い物のついでに花粉の薬も買う人が多い」
2月は暖かい日が続いたこともあり、売上は例年より2割ほど多かったという。
売れ筋を聞いてみると…。
(ヤマザワ薬品・内山汐音さん)
「医療用と同成分・同量配合で、鼻炎の症状を抑えてくれる内服薬。眠くなりにくい薬をたずねられることが一番多い」
このほか、鼻づまりや鼻水の症状を緩和する点鼻薬も売れているそう。
そして花粉をバリアする対策グッズとして人気なのが、髪や顔にスプレーをするだけで、花粉が体に付着することを防ぐもの。
(ヤマザワ薬品・内山汐音さん)
「去年の200%ほど売上が上がっている商品。花粉は身体に入れない・持ち込まないことが一番の予防になるので、日ごろからスプレーしてケアすることで花粉症の症状も出にくくなると思う」
ウェザーニューズが発表した最新の花粉飛散予想によると、県内では3月上旬に花粉シーズンに入り、飛散量は2025年の約1.7倍、平年の1.2倍と多くなる見込み。
アレルギーを専門に扱う山形大学医学部耳鼻咽喉科の千葉真人病院講師は、県内で花粉の飛散が始まった2月23日ころから患者が増えてきたという。
(山形大学耳鼻咽喉科・千葉真人病院講師)
「来週ごろに山形県では花粉の最も飛ぶ時期が始まる。そこからだいたい2~3週間ピークを維持して、4月に入って徐々に減っていくという流れ」
まさに8日の週からが花粉シーズン本番。
千葉病院講師によると、2026年は花粉の飛散量が平年の1.5倍~2倍になるという予想もあり、症状の悪化に注意を呼びかけている。
(山形大学耳鼻咽喉科・千葉真人病院講師)
「今年は本当に症状がつらいという人が多いと思う。単純に花粉を吸い込む量が増えるので、鼻・目の症状が例年より強いというのもある。空気の通り道全部に花粉が入るので、気管支喘息も起きやすくなる」
少しでも症状を軽くするためには、まだ症状が出ていなくても早めに薬を飲み始めるのがおすすめ。
(山形大学耳鼻咽喉科・千葉真人病院講師)
「1日でも早く薬を飲み始めることが、シーズン全体の症状を軽く抑えていくために非常に重要。まだ症状が出ていない人も、例年症状が出るとわかっている人も、きょうでもあすでも薬を使い始めた方がトータルの症状を軽く抑えることができる」
また、飛散量が多い年にはこんな特徴があるという。
(山形大学耳鼻咽喉科・千葉真人病院講師)
「毎年スギ花粉の時期に症状がなかった、スギ花粉症だと思っていなかった人が大量飛散の年に発症して、その年から花粉症になってしまうことも多く見られるのが特徴。風邪なのか花粉症なのかを見極めることが必要。例えば、目のかゆみが出るケース、鼻・のどがかゆいなど“かゆみ”が出るような人は、風邪よりも花粉症の可能性が高いと思うので、その場合はアレルギーの治療をするのがいい」
千葉病院講師は、「症状に悩んでいる場合はまず医療機関に相談してほしい」と話す。
(山形大学耳鼻咽喉科・千葉真人病院講師)
「我慢せずに早めに相談・治療すること。これまで病院に行ってなかったという人も、けっこう症状が軽くなって『もっと早く行けばよかった』という人も多い。悩んでいるのであれば一歩踏み出して受診してもらうのが一番良い」
2026年はいつも以上に「花粉」に注意が必要ということで、日常生活で簡単にできる予防法を千葉病院講師に聞いた。
まず、実践している人も多い、マスクとメガネをつけること。
これだけでも花粉を吸い込む量が半分以下になるそう。
次に服装。
ニットなど毛が立つふかふかした素材は花粉が絡みやすく、家の中に花粉を持ち込んでしまうことにつながる。
できるだけサラサラした素材の服を選ぶことがおすすめ。
そして玄関の外で花粉を払ってから家に入り、早めに洗濯したい。
さらに、ワセリンを鼻の穴の中に塗るのも効果的だそう。
花粉は水分に触れた時に破裂して症状が強く出る。
ワセリンの油で包むことで、花粉が破裂するのを防ぐことができる。