静岡県熱海市で起きた土石流災害をめぐり遺族や被災者が起こした裁判は3日に続き4日も関係者への尋問が行われました。甚大な被害をもたらした責任は―。

村田彬記者:
原告団が地裁沼津支部への向かいます。被告らによる責任の押し付け合いともいえる状況が続く中新たな証言が得られるのか注目されます

2021年7月に熱海市で発生した土石流災害。28人が死亡したこの災害は起点となった場所の違法な盛り土が被害を拡大したとされ、遺族や被災者は盛り土のある土地の前と現在の所有者、それに県や熱海市などに損害賠償を求める裁判を起こしています。

責任の所在や行政の対応、それに盛り土の危険性の認識などが争点となっているこの裁判。2月24日から関係者への尋問が始まっています。

4日までに前の土地所有者や土砂を搬入した業者、盛り土の造成に関与した業者それに熱海市の職員や元職員が証言台に立ちました。

前の土地所有者への尋問
(大規模な災害が起きるかもしれないと思っていましたか?)
思っていません
(なぜそのように言えるのですか?)
熱海市の指導を遵守しておりました。災害的な注意もありませんでした

熱海市元幹部への尋問
民家まで700mくらいあります。土砂が崩落してもそこまで影響はないと考えていました

前の土地所有者をはじめ熱海市の元職員などは危険性の認識を否定。唯一盛り土の造成に関与した業者だけが「県や熱海市に連絡した」と説明しました。

またこれまでの尋問では証言の食い違いも起きています。

前の土地所有者への尋問:
盛り土造成の許可を取り別の業者に土地を貸しただけ

盛り土造成に関与した業者への尋問:
前の土地所有者の指示でそこの社員が木くず交じりの土砂を入れていた

これまでの尋問を聞いてきた被災者は憤りを隠せません。

被災者・太田滋さん:
みんなが正直に何をして何をしなかったのか、きちんとそれを話さないと何も進まない

裁判を通じて原因の究明につながるのか。災害の発生からすでに4年8カ月が経過しています。

テレビ静岡
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