当初、岩手県教育委員会と矢巾町が共同で整備する予定だった南昌みらい高校の新たな体育館について、県教委が覚書を解除し町に1億円以上の賠償を求める事態に、住民からは困惑の声も出ています。
2つの高校が統合し2025年度誕生した南昌みらい高校。
現在の体育館が手狭であることから、県教委と矢巾町は2024年5月、共同で学校の隣に新たな体育館を建設する覚書を締結しました。
覚書は県教委と町が2対1で費用を負担する内容でしたが、町側がこれに反発し事業が頓挫。
県教委は共同整備を断念し、2月18日、町に覚書の解除を通知するとともに、業者に支払った設計委託料など1億5000万円余りの損害賠償を請求しました。
新たな体育館は学校の敷地内に県教委が単独で建設する方針で、2028年度の完成を目指していますが、利用開始は当初の予定から少なくとも2年ずれこみます。
この事態に矢巾町民からは次のような声が聞かれました。
「あんな広いところ(敷地)あるから、造ってほしいんだけれど」
「わざわざ旧盛岡南高校まで行くっていうのも、それはちょっとかわいそう。やっぱりここに造ってあげた方がいいんじゃないの」
「せっかく計画立てたのにどうして、どこで食い違ったのかなっていうのがちょっとよく(わからない)」
矢巾町教委の高橋保文化スポーツ課長は「県教委にはもう少し歩み寄って協議してもらいたかった。生徒や町民のことを思うと残念でならない。損害賠償については対応を協議する」と話しています。
一方、県教委の山崎重信学校施設課長は「生徒の学校生活の負担を軽くするためにもできるだけ早く整備したい」としています。