日本選手団が過去最多のメダルを獲得し、感動のうちに幕を閉じたオリンピック。
週末のスキー場に行ってみると、オリンピックに影響を受けたのか多くの人が!また、スケートリンクには未来のメダリストの姿もあった。
さらに4年後に向け、競技用スーツメーカーはすでに動き出していた。
競技用スーツメーカー:選手も休みないので、私たちも休みありません。
その4年後の開催地、フランスのアルプス地方へ向かうと、長野オリンピックのメダリストと出会い「長野の景色に似ている」という情報をゲット!
さらに取材を進めると、オリンピックの形が変わるという話も?
どこよりも気が早い、次の冬のオリンピックを緊急取材した!
■「オリンピックの影響」「感化されて」スキー場は大にぎわい
兵庫県豊岡市の神鍋高原のスキー場では、3連休初日、多くの人でにぎわっていた。
訪れた人:ほぼオリンピアンです。気持ちは。ねっ!
訪れた人:(子供は)今まで『怖い』って言ってたんですけど、『滑ってみたい』と初めて来て、かなり感化されてます。
スキー場の担当者:オリンピックの影響は結構あるかなと。ことしは盛り上がってます。
オリンピックにあこがれる、未来の選手たちも…。
4年生:自分とはレベル違って、将来こういう選手になりたいと思いました。
5年生:(坂本)花織ちゃんみたいに、ダイナミックなジャンプが飛べるようになりたい。将来は誰にも負けない強い選手になって、オリンピックに出たい。

■4年かけてミリ単位で調整 こだわりは腕の部分「空気抵抗が約3%低減」
選手たちにもらったたくさんの感動や勇気!ただ、もうすでに次に向けて動き出している人たちもいるのだ。
取材班が訪ねたのは、スポーツ用品大手「ミズノ」の本社。
そこですぐ目に飛び込んできたのは、アスリートたちが身に着けるウェア。
今大会、銅メダル3個を獲得した高木選手などが着たスーツについて話を聞いた。
北京大会から4年間かけてミリ単位で調整し続け、特に腕の部分の構造にこだわったということだ。
ミズノ 堀井洋輔さん:着用してるときに、このような線が見えると思うんですけど、これにより前回(北京)大会のモデルより、空気抵抗が約3%低減しています。
今回、そのスーツの内部を特別に見せてもらえることになったものの…撮影はNG。
その代わり、記者が触ることは許可された。
記者リポート:表面はつるつるして伸びるような素材になってるんですね。
ミズノ 堀井洋輔さん:腕を振るスポーツなので、ストレッチ性のあるものを採用しています。
記者リポート:裏はつるつる感やストレッチ性はなくて、布(地)っぽい感じですね。
技術の“粋”が詰め込まれたこのスーツも次のステージに!
ミズノ 堀井洋輔さん:もうすでに4年後の大会に向けて動き始めている。
(Q.休みはないんですか?)
ミズノ 堀井洋輔さん:選手が休みないので、私たちも休みはありません。

■レンズがポップアップ レンズの色にもこだわり「選手の安心を担う」
続いて訪れたのはスキーやスノーボードのゴーグルなどを手がける、「山本光学」。
今回、モーグル男子の堀島行真選手がつけた、ゴーグルには他にはない技術が。
山本光学 大角拓也さん:スタート前、曇る心配があると、なかなか集中できないという声も。レンズがポップアップするようなものになります。選手の安心を担っています。
さらに、レンズの色にもこだわりが…。
記者リポート:蛍光灯の光とか壁の白味が軽減されて、陰影がはっきり見えるようになりました。
海外からの問い合わせも増え、今後の「オリンピック効果」に期待を寄せる。
山本光学 大角拓也さん:活躍している選手の、決定的瞬間の最初の視界に、我々の製品があるというのはうれしい。将来のオリンピック選手、アスリートを目指す方々に使っていただき、グローバルに活躍してほしいと思います。

■4年後「フランスアルプス2030」の会場予定地を緊急取材
それぞれの現場で4年後に向けての戦いがすでに始まっているが、次の開催地は今どうなっているのか?
「newsランナー」は、独自に現地を取材した。
記者リポート:ゲレンデからアルプスを一望することができるこのエリアが、2030のオリンピックの開催地の一つとなります。
この場所は、4年後に開催される、「フランスアルプス2030」の会場予定地の一つフランス・クールシュベル。パリからおよそ500キロで、スイスやイタリアとの国境に近くにある。
次の冬季オリンピックも会場が分散され、クールシュベルでは、アルペンスキーやノルディック複合などが行われる予定だ。
広大なスキー場は、多くのスキーヤーでにぎわっています。ゲレンデの麓には…。
記者リポート:今気づいたんですけど、ゴンドラに高級ブランドのモンクレールのマークが入っています。
ここは高級リゾート地!なんと!名立たるブランド店が立ち並び、スキーだけでなくショッピングも楽しめる。
地元の人たちに4年後のオリンピックについて聞いてみると…。
地元の人:オリンピックは世界が一つになる手段です。そんな世界的なことが行われるのは、フランス、クールシュベルにとっても良いことです。
地元の人:世界中から多くの人が集まり、たくさんのイベントが開催されるから準備が大変。でもしっかりやりきれば、スキー場にとってもプラスになりますね。

■目の前にはアルプス山脈 原田雅彦さんが初めてオリンピックで戦ったジャンプ台
そしてこの場所が…。
記者リポート:スキーのジャンプ台が見えてきました。近くで見ると大きくて迫力があります。
そびえたつジャンプ台。次の大会で使われる予定だが、実は1992年のアルベールビル大会で、長野大会スキー・ジャンプ団体戦の金メダリスト原田雅彦さんが初めてオリンピックで戦った場所だ。
取材班は、いざジャンプ台へ向かうが、雪に足を取られなかなか進めず…
記者リポート:はぁはぁはぁ。
息を切らしながら登ること20分…。
記者リポート:ジャンプ台のスタート地点まで登ってきました。選手たちはここからあの雄大な景色に向かって飛び立つことになります。
目の前に広がるアルプス山脈!絶景だ!

■日本代表が「“ふるさと”のように感じる」とメダリスト
長野オリンピック、ノルディック複合の銅メダリストである、この施設の総責任者ニコラ・バルさんに、このジャンプ台の魅力を聞くと…。
施設の総責任者 ニコラ・バルさん:選手は皆、このジャンプ台で飛ぶことが好きなんです。美しい飛行曲線が描けて、ジャンプ台からの眺めはとても素晴らしく、唯一無二です。
私は長野オリンピックに出場して白馬に行きました。景色がここと似ていると思います。だから日本代表も“ふるさと”のように感じるでしょう。
長野に似ているというのは、日本選手団にとって朗報になりそうだ。

■夏季五輪の種目を冬に? 冬季五輪は1カ月前倒しに?
一方、フランス大会を巡ってはこんな話も…。
IOC=国際オリンピック委員会は、2月4日の総会で、早ければ次のフランス大会に、「夏季の競技の一部を移行させることを検討している」と明らかにした。
さらに地球温暖化の影響などもあり、今後の冬季オリンピックについて、開催時期を2月から1月に前倒しする案も出ているということだ。
こうした動きを専門家に聞くと…。
日本オリンピック・アカデミー 野上玲子委員:屋内競技を中心とした種目がいくつか挙がっていて、一部の競技を夏から冬に移さないと、開催国のコストの面であったり、競技数の数が全く違うので、少し均衡させようという意思があるんだと思う。
そして、温暖化による選手たちへの影響については。
日本オリンピック・アカデミー野上玲子委員:雪不足は深刻。(選手は)練習環境を求めて、さらに標高の高い山に行く。金銭面の負担も大きくなっていくので、自分の身体も含めて、非常に負担がかかっている。
次の冬季オリンピックまであと4年!フランス・アルプス大会ではどんな感動が生まれるのだろうか。
(関西テレビ「newsランナー」2026年2月23日放送)

