「スペースXはあなたを月に、火星に、最終的にはその先につれていきたい」

イーロン・マスク氏率いるアメリカの宇宙企業「スペースX」がナスダックに上場し、史上最大規模となるおよそ12兆円の資金を調達しました。

世紀の大型新規上場に関西でも多くのトレーダーが熱狂しました。

■史上最大規模!約12兆円の資金調達と「超大型新人のデビュー」

ハイテク企業やIT関連企業が集まるアメリカのナスダック市場に、スペースXが初めて上場しました。これにより、誰もが同社の株を買えるようになりました。

スペースXは、宇宙へ飛び立ったロケットの一部を地球に着陸させて再利用するという革新的な技術を開発した企業。NASAが主導する有人月探査「アルテミス計画」でも中心的役割を果たしています。

今回の上場において、売り出し株数は5億555万株、設定された株価は135ドルで、日本円にしておよそ12兆円という史上最大規模の資金を調達することになりました。

岩井コスモ証券のアナリスト、有沢正一さんは「株式市場からすると、“超大型新人のデビュー”っていう感じですよね。宇宙とか、大規模なAIとか、一般の人から見ても非常に夢を描きやすい事業かなと思う」と、期待の大きさを語ります。

■「出た瞬間、上がるやろうな。知らんけど」証券バーで見守る投資家たち

スペースXの株を買うためには、最初に抽選に申し込む必要があります。日本円でおよそ2万2千円くらいから買えるということもあり、多くの人が応募したようです。

投資家やトレーダーらが集まる大阪市内の“証券バー”には、抽選結果に一喜一憂する人々の姿がありました。

残念ながら落選してしまった人は、「落選です…残念」と嘆きの声を漏らしていました。

一方で、めでたく当選した夫婦は、上場の瞬間をスマートフォンを片手に見守り、100株以上申し込んだものの、「4株しか当たらなかった。マスクさん大好き!」と笑顔を見せていました。

初日の取引を終え、株価は設定された135ドルから160ドル95セントへと上昇し、10倍になって初日の取引を終えるなど、投資家たちの間で大きな反響を呼んでいます。

■90歳の現役トレーダー・藤本茂さんも約1440万円分を購入

「なんや、ぴーちゃん、来たんか」

飼っているインコを頭にのせ、いくつものパソコンの画面を前に鋭い表情を見せるのは、神戸市の90歳現役トレーダー、藤本茂さん。

上場後におよそ1440万円分の株を購入しました。

しかし、1日で株価が急上昇したことに対しては、「(株価は)高いよ!こんなイーロン・マスクか知らんけど、何百兆円なんて、めちゃくちゃや!人気過剰やな!過剰!」と、あくまで「ご祝儀相場」だと冷静です。

【藤本茂さん】「人が買うから高くなる。高くなるから人は買いに行く。株価は人気やから」

■「夢が大きいっていうことはイコール、不確実性が高い」

スペースXの上場は、今後世界経済にどのような影響を与えるのでしょうか。

岩井コスモ証券のアナリスト・有沢正一さんは「夢が大きいっていうことはイコール、それだけ不確実性が高いっていうことなんです。種を植えてどんな花が咲くだろうっていうような気持ちで少額を投資するのが楽しいと思います」と語ります。

今回のスペースX上場により、イーロン・マスク氏は資産が1兆ドルを超える世界初の「トリリオネア」になったとみられています。

スペースXが今後どのような「花」を咲かせるのか。関西の投資家もその動向から目が離せそうにありません。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年6月15日放送)

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