静岡県熱海市で起きた土石流災害をめぐり遺族や被災者が起こした裁判で、違法な盛り土を始めた前の土地所有者への尋問が行われ、「土地を貸しただけ」などと関与を否定しました。
村田彬 記者:
原告団が地裁沼津支部に入ります。証人尋問によって明らかとなるのか注目されます
2021年7月に熱海市伊豆山で発生した土石流災害。
28人が死亡したこの災害は起点となった場所の違法な盛り土が被害を拡大したとされ、遺族や被災者は盛り土のある土地の前と現在の所有者や県や熱海市に損害賠償を求める裁判を起こしていてます。
これまでに裁判官や原告、それに被告の関係者らが盛り土された場所を現地視察するなど、審理に必要な情報を確認してきました。
裁判は2月24日から関係者への尋問が始まり、最初に土砂を搬入した業者は「自分の作業が終わった後に本来入れてはいけない土砂が搬入されていて、行政に連絡を入れた」などと自身の責任を否定しました。
そして24日午後、証言台に立ったのは盛り土を始めた前の土地所有者です。
土地の前所有者:
(Q.大規模な災害が起きるかもしれないと思っていましたか?)思っていません(Q.なぜそのように言えるのですか?)熱海市の指導を遵守しておりました。災害的な注意もありませんでした
「盛り土造成の許可を取り、別の業者に土地を貸しただけ」と、自身の関与を否定しました。
今後の裁判では県や市の職員、それに被災者などへの尋問が予定されていて、7月17日に結審する見通しです。