長崎と広島に原爆が投下されてから2025年8月で80年となるのを前に、原爆の被害や悲惨さを伝えるパネル展が島根県出雲市で開かれています。
原爆で亡くなった親子。やけどで黒ずんだ遺体には、白い布がかけられています。
出雲市斐川町の荒神谷博物館で開かれている「原爆と人間展」。2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協が制作した原爆の被害を伝えるパネル14点のほか、被爆者の手記などが展示されています。
日本被団協中国ブロック・本間恵美子代表理事:
広島、長崎の状況をつぶさに表していて、目をそむけたくなる場面もありますが、そこからピックアップして紹介しています。
日本被団協の代表理事を務める本間恵美子さん。このパネル展を中心となって企画しました。
日本被団協中国ブロック・本間恵美子代表理事:
(なかでも)私が一番心をうたれたのは「焼き場の少年」。
弟の遺体を焼却するため、焼き場を訪れた少年。
日本被団協中国ブロック・本間恵美子代表理事:
泣いたりとか、わめいたりではなくて、立っている。戦争が子どもに与える影響をひしひしと感じています。
戦後80年を迎える2025年、改めて原爆の悲惨さと平和の尊さを広く伝えたいと話します。
日本被団協中国ブロック・本間恵美子代表理事:
(被爆)2世は、体験はしていないけど皆さんの気持ちを繋いでいく必要性が必ずある。当時の広島とか長崎の現状をもう一度皆さんに分かっていただけたらと思います。もう絶対にこういうことがあってはいけないと思います。
このパネル展は、5月12日までで、4月19日には本間さんの講演会が開かれます。