熊本県警は、警察署に勤務する巡査長2人を4月28日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。このうち、20代の男性巡査長は一緒に酒を飲んでいた知り合いの女性に「不適切な行為」をしたうえ、その帰りに同僚に電話をしてパトカーで自宅まで送らせていた。
タクシーが捕まらずパトカーで送らせた
停職1カ月の懲戒処分を受けたのは熊本県内の警察署に勤務する捜査係所属の20代の男性巡査長と地域係所属の30代の女性巡査長。
県警によると、男性巡査長は去年10月、熊本県内の飲食店で、男性警察官4人と知り合いの一般女性の計6人で飲酒。女性に対して「品位を欠く不適切な行為」をしたという。
また、同僚の警察官を電話で呼び出し、自身を含む警察官2人と女性の計3人を自宅までパトカーで送らせていた。
女性が別の警察官に当日の状況を話したことや、パトカーを運転した警察官からの報告でこれらの事案が発覚。
巡査長は「夜遅くてタクシーが捕まらず、親しい仲だったので安易に依頼した」「女性にも申し訳ないことをしてしまった」と話しているという。
県警は〈不適切な行為〉の詳細について「女性のプライバシーに関わる」として明らかにしていない。
「レモンサワー7~8杯飲んだ」
また、女性巡査長は今年2月、車で出勤後の午前9時半ごろに受けた検査で呼気からアルコールが検知された。基準値は下回っていたものの、県警は酒気帯び運転の疑いがあるとして4月28日付で書類送検した。
巡査長は「前日の午後8時半から当日午前0時ぐらいまでの間、ビールとチューハイそれぞれ1缶とレモンサワーを7杯から8杯飲んだ。取り返しのつかないことをしてしまい、申し訳ない」と話し、4月28日付で依願退職した。
(テレビ熊本)