2023年は記録的な暑さが続き、福井・坂井市では8月9日、気温39.7度と県内の観測史上最高を更新した。暑いのは人間だけでなく、主に屋外で生活する動物たちも同じだ。扇風機、保冷剤、そして毛刈り。人間顔負けの暑さ対策で、夏を乗り切ろうと闘っている。

猛暑続き…動物たちも夏バテ?

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うつむき加減で扇風機の前から動かないロバ。ウサギはタオルにまかれた保冷材の上にちょこんと座る。定員オーバーで、せめてもと、頭だけ突っ込むウサギもいた。

頭だけでも保冷剤のあるエリアに行こうとしているウサギ
頭だけでも保冷剤のあるエリアに行こうとしているウサギ

動物が飼育されている福井市の足羽山公園遊園地では、連日35度を超える暑さから動物たちを守ろうと、あの手この手で対策を講じている。

あまりの暑さにヒツジのわたげ君は、夏バテしている様子を見せていたという。

獣医師・寺本緑さん:
暑くなり始めたころから食欲が落ち、夏バテのような症状がみられた。ごはんを食べなくなったのもひとつだが、水を飲まなくなって熱中症みたいな症状も出た

通常は春の年1回だけ「毛刈り」を行う。ただ2023年は暑さがこもらないようにと、“異例”となる2回目の毛刈りを実施した。今は体調が戻り、元気も出てきたという。

獣医師・寺本緑さん:
わたげ君がここにきてから毛刈りを2回するのは初めて。3cmくらい伸びていたので、セーター1枚くらいは涼しくなったかと思う

福井では今後も35度を超える日がある予報が出ている。動物たちの暑さとの闘いは、もうしばらく続きそうだ。

(福井テレビ)

福井テレビ
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