国民民主党の玉木代表は26日、自身のSNSに投稿し、年金制度改革法案をめぐり、与党と立憲民主党が協議を進めている修正案について、「将来の税負担が組み込まれているという意味で『毒入りあんこ』だ」と批判した。
与党と立憲は、今週中の衆院可決を目指して修正協議を続けているが、自民党は立憲が求める基礎年金の底上げ策を受け入れる方針。
これに関し、玉木氏は投稿の中で、自民党の河野前デジタル相の修正案に関する批判を引き合いに、「将来の税負担が組み込まれているという意味で、河野太郎さんの言う『毒入りあんこ』であることは間違いないが、その『毒』である『税金の財源のあて』を自民党も立憲民主党も示さない」と疑問を呈した。
そして、「9割の人の年金が増える(減るのを止められる)のは、税金を投入するからだ。どのような税金を誰に負担してもらうかはきちんと示すべきだ」と求めた。
さらに、「自民党・立憲民主党が合意する年金制度改革案は5年後の財政検証を踏まえた後に行われる先の話だ」とした上で、「どうせ先送りするなら、中途半端な税負担だけ決めるのではなく、基礎年金の最低保障機能をどう引き上げるのか、所得の高い高齢者の年金にまで税金を投入する必要があるかなど、本質的な改革に向けた超党派での議論を深めるべき」との認識を示した。