10月30日、南米ブラジルとアルゼンチンの国境にある、世界遺産・イグアスの滝で異変が起きていた。
大雨が降った影響で水の量が大幅に増え、滝は茶色く濁った濁流に。観測開始以来、2番目に多い水の量だということだ。
イグアスの滝に“異変”
南米ブラジルとアルゼンチンの国境にある、世界遺産・イグアスの滝。
この記事の画像(11枚)その迫力を間近に感じられると、観光客に人気なのが遊歩道だ。遊歩道は、二段ある滝の一段目の下に設置されていて、その名も“悪魔の喉笛”と呼ばれている。
この遊歩道は、滝つぼの水面スレスレを歩ける道で、振り返ると、もういち段の滝が流れ落ちるという絶景スポットだ。
ところが、10月30日の状況を見てみると、遊歩道の上まで茶色く濁った濁流が来て、歩くことなどとてもできない危険な状態になり、通行禁止になっていた。
公園の管理者などによると、大雨が降った影響で、流れる水が大幅に増えたという。
通常の水の量は、毎秒150万リットルだが、今は、毎秒1600万リットルから2400万リットルの水が流れており、その量は約16倍になったということだ。
アマゾン川の水位が下がる
滝を監視している電力会社によれば、観測開始以来、2番目に多い水の量だということだ。
一方、10月23日、ブラジル北部では、干ばつでアマゾン川の水位が15m近くも下がり、2000年前に岩に掘られた絵が出現する事態になっていた。
“地球の肺”とも呼ばれるこの地域に、異変が続いている。
(「イット!」 11月1日放送より)
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