台風6号が関東を直撃し、東京都心ではわずか6時間で150mmを超え、6月の観測史上1位となる猛烈な雨となりました。

都内を流れる5つの川で氾濫危険警報が発表。
東京ならではの危険も明らかになりました。

東京で3日、最初にレベル4の氾濫危険警報が発表されたのは杉並区などを流れる善福寺川です。

増水の危険度を示す“警戒水位”の文字。
取材を始めた当初ははっきりと見えていましたが、わずか20分ほどで、表示はほとんど見えなくなりました。

この地点の様子を定点カメラ映像で見ると、午前5時から3時間ほどで急激に水位が上昇し、警戒水位を超えたことが分かります。

この時間帯の水位は氾濫までわずか60cm。
川沿いには住宅街があり、極めて危険な状態でした。

気象庁は午前7時過ぎ、善福寺川を対象に「レベル4 氾濫危険警報」を発表。

その危険度は上から2番目に当たり、自治体が避難指示を出す目安となるレベル。
関東で氾濫危険警報が出されたのは、初めてです。

都心では午前10時50分までの6時間で153.5mmの雨が降り、6月の観測史上最大を記録。
平年の6月の1カ月分が一気に降ったことになります。

午前8時過ぎに危険警報が発表されたのは、氾濫危険水位を今にも超えそうになっていた目黒川。

付近での雨の降り方は、カメラクルーも思わず「うわー、雨すごいわ。やばいやばい」と言ってしまうほどでした。

記録的な大雨により、目黒川に続いて文京区などを流れる神田川にも「レベル4 氾濫危険警報」が出されました。

神田川の水位も午前5時ごろから上がり始め、わずか3時間ほどで危険なレベルに到達。

近隣住民からは「いつもだと(水位は)これくらいしかない。普段はこんなにない。氾濫するんじゃないかと心配」との声が聞かれました。

さらに、世田谷区や三鷹市を流れる野川と仙川についても、氾濫の危険があると判断され、都内を流れる合わせて5つの河川に警戒レベル4の氾濫危険警報が出されました。

なぜこれほど短い間に氾濫の危険度が上がったのでしょうか。

専門家が指摘するのは、東京ならではの理由です。

帝京平成大学教授・小森次郎さん:
川の周りの土地が都市化を受けてコンクリートで覆われ、降った雨が集まりやすい。上流で降った雨が10分、20分くらいで下流で水位がどっと上がるという“都市河川”特有の水の増え方。それで急激に氾濫危険警報になった。

都内5つの河川に出された氾濫危険警報は、これまでにすべて解除されています。